イスラエル軍がヨルダン川西岸地区で軍事作戦、10人のパレスチナ人が死亡
イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区の各地で大規模な軍事作戦を開始し、多くのパレスチナ人たちが殺害されている。
ヨルダン川西岸地区全域を攻撃
イスラエル軍は1月22日、ヨルダン川西岸地区北部の町、ジェニンを襲撃。少なくとも10人のパレスチナ人が殺害され、多数が負傷したという。
イスラエル軍の特殊部隊は、ジェニン西部にある、パレスチナの戦闘員が隠れていた住宅を包囲。住民に退避を命じ、ロケットランチャー4発を発射したそうだ。
「ハマス」の軍事部門「カッサム旅団」は、ジェニン南西部のArrabeh村や、Fahma村で、イスラエル軍と激しい戦闘があったことを認めている。
パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」も、ジェニン近郊のBurqin村で、イスラエル軍兵士と激しい衝突を繰り返していると発表した。
またイスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区中部の町、ラマラやel-Birehの町を襲撃。他にもKafr EinやQarawat Bani Zeid、Beit Rimaの町でも、イスラエル軍の襲撃が行われたという。
As the first stage of the Gaza ceasefire unfolds, Israeli forces launch a deadly operation in Jenin, in the occupied West Bank. pic.twitter.com/AaJe2HW3RT
— Al Jazeera English (@AJEnglish) January 22, 2025
ドローンやヘリコプターを投入、空爆も実施
イスラエルのネタニヤフ首相は1月21日、ヨルダン川西岸地区のジェニンで「テロを打倒する」ため、「広範かつ重要な軍事作戦を開始した」と発表した。
ジェニンは長らく、パレスチナ武装組織の拠点と見なされており、発表後、イスラエル軍の多数の兵士が、ドローンやヘリコプター、装甲ブルドーザーを伴って、ジェニンとその難民キャンプに進入し、空爆も行われたという。
このような動きに対し、国連事務総長の副報道官、Farhan Haq氏は次のように述べた。
「OCHA(国連人道問題調整事務所)は、ジェニンでイスラエル軍が行っている作戦が人々の安全と福祉を危険にさらし、道路、電気、水道管などの基本的なインフラを破壊していると警告している」
またイスラエル軍は、停戦中であるにも関わらず、レバノン南部でも攻撃を続けており、国境付近の町、Taybeh近郊でレバノン人の家屋を焼き払ったという。
またMeiss el-Jabalの町の郊外でも、イスラエル軍の攻撃により、大きな爆発が2回起きたと報じられている。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel’s deadly West Bank attack mirrors military action in Gaza(1/22)