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シェイクスピアの初版本がオークションへ、落札予想価格は8億5000万円

シェイクスピアの初版本がオークションへ、落札予想価格は8億5000万円
X_Acar Balkaza

イギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの初版本が来月、オークションに出品されることになった。

 

4冊からなる初版本

 

その初版本とは、シェイクスピアの戯曲を集めたもので、4冊からなるという。

 

サザビーズ・オークションハウスは、シェイクスピアの生誕461周年にあたる4月23日に、今回の出品について発表した。

 

オークションは来月に行われる予定で、サザビーズは落札予想売却価格を350万(6億6000万円)〜450万ポンド(約8億5000万円)と見積もっている。

 

名作が埋もれていた可能性

 

1616年にシェイクスピアが亡くなった後、彼の戯曲は、俳優で劇団の株主でもあった友人のジョン・ヘミングスとヘンリー・コンデルによって一冊の本にまとめられたという。

 

この本の正式名称は「ウィリアム・シェイクスピアの喜劇、史劇、悲劇」とされ、第1巻(First Folio)には、36編の戯曲が収録されているそうだ。

 

そしてこの本がなければ、『マクベス』や『テンペスト』『十二夜』などの戯曲は失われていたかもしれないという。サザビーズは、この本を「疑いなく英国文学史上最も重要な出版物」と呼んでいる。

 

また今回、4巻が1セットとして出品されるが、これは1989年以来初めてになるそうだ。

 

この初版本は、1623年に約750部が印刷され、そのうち約230部が現存しているという。

 

そのほとんどは博物館や大学、図書館にあり、個人が所有する数少ない第1巻のうちの1冊が、2020年のオークションにおいて、990万ドル(約13億円)で落札されたそうだ。(了)

 

出典元:ABC News:A set of first editions of Shakespeare’s plays could fetch $6 million at auction(4/23)

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