イスラエル軍の攻撃によりガザ地区で91人が死亡、ガザ市では76人が殺害される

イスラエル軍は9月20日も、ガザ地区へ激しい攻撃を加え、特に北部のガザ市で子供を含む数多くのパレスチナ人が殺害された。
イスラエル軍の空爆で1世帯11人が死亡
イスラエル軍は9月20日、ガザ市のアル・サブラ地区にある住宅を、複数回にわたって空爆。これにより1世帯11人が死亡し、多くの人が瓦礫の下敷きになり、行方不明になっているという。
またイスラエル軍は、ガザ市西部のアル・ムアタシム学校も空爆。避難していたパレスチナ人、数十人が死傷した。
犠牲者には子供や女性も含まれており、空爆は事前の警告なしに行われたと言われている。
逃げようとしているパレスチナ人も殺害
ガザ市東部郊外を支配するイスラエル軍は、住民の大半が避難している市中心部と西部を拠点にし、ここ数日、シェイク・ラドワン地区とタル・アル・ハワ地区を激しく攻撃しているという。
またイスラエル軍は爆発物を搭載したロボットを遠隔操作し、ガザ市を街区ごとに破壊しており、数万人が避難を余儀なくされている。
しかもイスラエル軍は、避難しようとしているパレスチナ人まで攻撃し、20日にはガザ市西部で攻撃から逃れようとしていた4人が殺害された。
さらにイスラエル軍は、ガザ地区西部にある、医師のMohammed Abu Salmiya氏の自宅も空爆。これにより彼の兄と義姉を含む数人が死亡し、3人が崩れた瓦礫の中から救出されたという。
ガザ地区南部のラファでは、支援物資を求めていたパレスチナ人3人が、配給所付近で殺害された。
ガザ地区の病院関係者によれば、9月20日の夜明け以降、イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区全域で少なくとも91人が死亡したという。
そのうち76人のパレスチナ人が、北部のガザ市で殺害されたそうだ。
ドイツでは83%がイスラエルの攻撃は不当
一方、ドイツでは世論調査が行われ、興味深い結果がもたらされた。
ドイツ政府は過去のホロコーストへの反省から、未だにイスラエルを擁護し、親パレスチナのデモ参加者に対しても、激しい暴力を加えてきた。
しかしドイツのZDFテレビによる1419人を対象にした世論調査では、83%がイスラエルのガザ地区への攻撃は不当だと回答し、正当だと答えた人はわずか10%だったという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel ramps up Gaza City assault, kills children in school strike(9/20)