1200席の屋外カフェテリアで学生をウイルスから守る中国の大学
中国・河南省鄭州市にある河南工業大学は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、大規模な学生食堂をなんと屋外に作った。
300テーブル、1200席
河南工業大学のある河南省は、新型コロナウイルス流行の中心地となった湖北省と隣り合わせだ。現在キャンパスは閉鎖され、授業はオンラインで行われているが、この春から通常の授業が再開される予定。大学は、キャンパスに出てきた学生のために、様々な感染防止策を講じている。その1つが大規模な屋外学生食堂だ。
4人がけのテーブルが300、総席数1200のその屋外学食は、政府が発表した感染防止の新ガイドラインに対応してつくられたそう。ただ、学生たちはここで食べることを強制されるわけではない。大学で用度品調達と設備管理を担当するZhang氏は、メディアにこう話す。
気温も暖かくなっているので、外で食べたいという学生のためにテーブルを設置しました。アウトドアのテーブルは、天気が良い日の選択肢の一つですね。
学生たちは、学食の食事を寮の自室に配達してもらったり、テイクアウトで持ち帰ったりもできるそう。
1テーブルに1人が普通になっている
海外メディアによれば、中国各地のレストランや社員食堂、学生食堂は、「1テーブル1人」制を実施しているという。
テーブルには「1人1卓」と書かれた札が置かれ、1席を残して他の椅子は取り払われていたり、テープなどが貼られて座れないようになっているそうだ。中には1人用の席しか設置せず、しかもテーブルの3方を衝立で囲っているレストランもある。
習近平主席が3月10日に武漢市を視察訪問して以来、中国市民に日常の生活が戻りつつあると報じられている。職場や学校に戻る人たちも増えている。だがここで気を抜けば、再流行する危険がある。そんな中、中国政府は、公共の場で他の人と1.5m以上の距離を取るようにと注意喚起している。(了)
出典元:Metro:Huge outdoor canteen built at Chinese university to help slow coronavirus(3/18)
出典元:Mail Online:Chinese university builds a makeshift open-air canteen with 300 tables to prevent the spread of coronavirus among students(3/16)