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カナダで多くのトラックが国内を縦断、運転手らがワクチン接種義務化に抗議

カナダで多くのトラックが国内を縦断、運転手らがワクチン接種義務化に抗議
YouTube/Storyful News & Weather

カナダでは運転手らが政府の新型コロナ対策に異議を唱え、多くのトラックが国内を移動し、先日首都に到着した。

 

ワクチン未接種の場合、隔離措置

 

カナダのジャスティン・トルドー首相が率いる政府は今月初め、アメリカとカナダの国境を越えるトラック運転手に対し、ワクチン接種の義務化を行った。

 

そしてワクチン未接種のカナダ人のトラック運転手が、アメリカとの国境を越えて帰国した場合、隔離措置を受けなければならなくなったという。

 

これに対してトラックの運転手たちが怒り、保守派グループと連携。カナダ西部から東部にある首都・オタワを目指して、多くのトラックが移動を始め、先日到着したそうだ。

 

SNSでも映像が拡散される

 

この動きは「フリーダムコンボイ」と呼ばれ、東へ向かうにつれて勢いを増し、支持を集めていったという。

 

実際にソーシャルメディアやニュースの映像では、トラックなどが高速道路を蛇行し、道端や陸橋に集まった人々が、しばしばカナダの国旗やトルドー氏を中傷する看板を振って声援を送っている様子が映し出されている。

 

また募金サイト「GoFundMe」のキャンペーンでは、現在までに9万9000人以上から700万カナダドル(約4億円)以上の寄付が集まっているそうだ。

 

新型コロナ対策に不満

 

「フリーダムコンボイ」を支持している人々は、リベラルなトルドー政権に反対してきた人々で、彼らは行き過ぎと見られる新型コロナ対策に不満を募らせていたという。

 

またこの異例の抗議行動はカナダ国外からも注目を集め、ポッドキャスターのジョー・ローガン氏、前アメリカ大統領の息子であるドナルド・トランプJr氏、イギリスのコメディアンであるラッセル・ブランドらが支持を表明している。

 

トラック運転手で会社のオーナーでもあるHarold Jonker氏は、取材に対して次のように語った。

 

「私たちは自由になりたいのです。私たちは再び自分たちに選択を取り戻したいのです。政府が私たちから、それを奪わないことを願っているのです」

 

現時点で、トラックによる抗議活動は平和的だが、警察はこの動きが過激派のレトリックを引き寄せることを懸念しており、すでに一部の極右団体はオタワに向かう可能性を示唆しているという。

 

カナダ国民はワクチン接種の義務化に広く賛同しており、対象者の80%以上が完全に接種を受けている。トルドー首相は今週、トラックの一団とその支持者を「少数派」だとし、非難した。(了)

 

出典元:BBC:Freedom Convoy: Why Canadian truckers are protesting in Ottawa(1/30)

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