【北京冬季五輪】中国が他国選手に不利になるよう画策!?米メディアが疑う
米メディア「New York Post」が、2月12日付の編集記事の中で、ちょっと面白いことを書いている。中国が、オリンピックの競技成績を操作しようとしているように見える、というのだ。
粗末な食事
競技会場で1日過ごす選手たちのために、北京五輪ではオフィシャルのケータリングサービスが用意されているそう。ところが、そのメニューがお粗末で、「ハイレベルのアスリートたちのエネルギー源になり得ない」とNew York Postは書く。
例えばドイツ・アルペンスキーチームのChristian Schwaigerコーチは、ケータリングのメニューについて「温かいものは何もなく、ポテトチップスやナッツ類、チョコレート……それだけなのです。ハイレベルのスポーツというものを、全くわかってていない(メニュー)としか言えません」と証言している。
オフィシャル以外のケータリングを頼めればいいが、新型コロナの規制で禁止されているに違いない。
もし中国チームがこのことを事前に知っていて、自前で食べ物を用意していたとしたら、不公平と言うしかないだろう。ちなみにアメリカチームはこうしたことを予期して、大量のパスタなどを持参して選手村入りしたそうだ。
食事に関しては、新型コロナの隔離施設に入ったロシアのバイアスロン選手、ヴァレリア・ヴァスネツォワ選手が、インスタグラムでその酷さを訴えている。これについてはSwitchNewsでも記事にしたが、写真を見れば食事のお粗末さは一目瞭然。こんなものを食べていては、検査で陰性になって競技に復帰できたとしても、実力を出すのは到底無理だろう。
新型コロナの検査結果は偽り?
New York Postは、中国が各国選手に対して行う新型コロナの検査にも疑問を投げかける。フィンランドのホッケーチームに、不可解なことが起こったいうのだ。
フィンランドチームは、中国に向けて自国を発つ直前に全員が検査を受け、陰性だった。ところが、到着時に受けた中国側の検査では、一人ではなく数人が陽性と告げられ、隔離施設に入れられた。
飛行機に乗る前は陰性でも、機内で症状が出て陽性に変わるケースもあるだろう。しかし、それが一人でなく、数人一緒に、同じタイミングで起こるというのは不思議な話だ。
New York Postはストレートに、「中国のオフィシャルは、他国チームの力を削ぐために、嘘の陽性判定を出しているのか?」と書き、さらには「全体主義国家が、オリンピックの競技成績をコントロールするために、医療上の問題と食事を利用しているように見える」と記事を締めくくっている。(了)
出典元:New York Post:Grim signs that China is manipulating the Olympic competition(2/11)