ロシアから国外脱出する人々が、モンゴルやカザフスタンの国境にまで殺到
ロシアのプーチン大統領が「部分的動員」を行うと発表してから3日以上たつが、国外脱出する人の動きが止まっていない。
ジョージア国境では20時間待ち
現在、兵役を逃れるために、ジョージアの国境に人々が殺到し、約10キロの長さの車列ができており、国境を越えるのに20時間以上待っているという。
The line of cars full of Russians trying to flee the draft into Georgia has grown today. People now wait over 24 hours to reach the Verhniy Lars Crossing. pic.twitter.com/gBHrj2KyR3
— Elizabeth Tsurkov🌻 (@Elizrael) September 23, 2022
またロシアからフィンランドの国境を越えようとする人の数は、ここ数日で先週に比べ倍増しているそうだ。
さらにロシアの人々は、モンゴルやカザフスタンの国境にまで向かっており、そこでも何時間も列に並ぶことを覚悟しているという。
ロシア政府は、国外脱出の報道が誇張されていると述べているが、今後はロシア側が国境を閉鎖するかもしれないとも噂されている。下の動画は22日ごろの、ジョージアとの国境の様子。
This is what is happening now on the border between #Russia and #Georgia.
Video: Ekho Kavkaza pic.twitter.com/3eFznx3dvf
— NEXTA (@nexta_tv) September 21, 2022
戦闘を拒否した兵には10年の刑
また今回の動員令では、様々な混乱も起きているようだ。ロシア国営放送RTニュースチャンネルは、動員令に対する不満がロシア全土で高まるなか、入隊担当者が間違った男性に召集令状を送っている、と報じている。
権利擁護団体の「OVD-Info」によれば、9月24日(もしくは23日)には動員令に対する抗議運動が、サンクトペテルブルグからシベリアまでの32都市で行われ、さらに730人以上が拘束されたという。
しかもロシアのプーチン大統領は、先日新たな法律に署名。その法律により今後、ロシア兵が戦闘を拒否したり、脱走したり、命令に従わなかったり、敵に降伏したりすると、最高で10年の実刑判決が下される可能性があるそうだ。
ウクライナの占領地域でも住民を動員
一方、ウクライナ南部や東部のロシア支配地域では、ロシアへの編入を問う住民投票が行われている。
24日時点の投票率は、ルハンシク州で45.9%、ザポリージャ州では35.5%だったという。投票は27日には終了する予定だ。
ウクライナ国防省によると、ザポリージャ州とヘルソン州では、占領しているロシア当局が、徴兵通知を配り始めたという。
そして「ウクライナ国籍を放棄し、ロシア連邦のパスポートを受け取った」徴兵年齢に達した男性を、兵士として動員し始めたそうだ。
このような動きに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は、占領地にいるウクライナ人に、ロシアの動員から隠れ、召集令状の受け取りを避け、ウクライナ領にたどり着くよう促した。
また、もしロシア軍に入ることになったとしても、命を守り、ウクライナの解放に協力するよう人々に求めたという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: at least 730 protesters detained in Russia; Europe urged to accept Russians fleeing draft – live(9/24)