NYの地下鉄とタイムズスクエアに、警察のパトロールロボットが配備される
ロボットが人間生活の様々な場面に登場し始めている。アメリカ·ニューヨーク市では、「snitchBOT(スニッチ ボット)」と呼ばれるたまご型ロボットが、地下鉄駅とタイムズスクエアをパトロールすることが決まった。ちなみに英語のsnitchには、「密告」という意味がある。
カメラ、マイク、センサーで監視
snitchBOTは、アメリカのセキュリティロボットメーカー「Knightscope」が製造するロボットの1つ、K5 Autonomous Security Robotがベースになっている。
重量は約400ポンド(約181kg)、高さは約5.5フィート(約167cm)、操縦者を必要としない完全自律型ロボットで、移動時の最高速度は約4.8km/h。
セキュリティ用ロボットだけあり、360度高解像度カメラや多数のマイク、ソナー(音波探知機)、レーザーセンサーなどが装備され、周囲を監視できるようになっている。
ニューヨーク市警察はこれを7ヶ月間の契約でリースし、地下鉄とタイムズスクエアに配備する予定だ。ロボットの台数は不明だが、警察当局によれば、1台あたりのリース料は1万2250ドル(約160万円)になるとのこと。
ニューヨークはテクノロジーを恐れない
ロボットの配備は、今月始め、Keechant Sewell警察長官とEric Adamsニューヨーク市長が記者会見を開いて発表した。
Adams市長はその場で、「我々は(テクノロジーを)恐れることはできない。積極的に前進し、市の安全のためにテクノロジーを適切に使わなければ、ニューヨークに害をもたらす人々に対応していけないだろう」と話した。
ニューヨーク市警察によれば、このロボットが実際に配備されるのは6月か7月で、最初の6ヶ月間は人間の警官とペアで行動するとのこと。(了)
出典元:New York Post:NYPD rolls out ‘snitchBOT’ to patrol city subways, monitor criminals(4/11)
出典元:Knightscope