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英国防相がウクライナに、長距離ミサイル「ストーム・シャドウ」の供与を認める

英国防相がウクライナに、長距離ミサイル「ストーム・シャドウ」の供与を認める
Twitter/Aurora Borealis

イギリスのベン・ウォレス国防大臣は5月11日、ウクライナに長距離巡航ミサイルを送ったと認めた。

 

長距離、通常攻撃専用の兵器

 

ウォレス国防相は下院での質疑において、「本日、イギリスがウクライナに『ストーム・シャドウ・ミサイル』を寄贈していることを確認することができた」とし、次のように述べたという。

 

「ストーム・シャドウは、長距離、通常攻撃専用の精密攻撃能力を持つ兵器である。これらの兵器システムの供与(donation)は、ロシアの継続的な残虐行為、特に国際法に反するウクライナの民間インフラを意図的に標的とする行為から、ウクライナ自身を守るための最善の機会を与えるものです。ウクライナには、これに対して自衛できる権利がある」

 

「ストーム・シャドウ」はイギリスとフランスが共同で開発した空中発射型の巡航ミサイルで、射程は250km以上とされている。

 

Twitter/Feher_Junior

ロシア国内へは使用しないとの確約

 

CNNの報道によれば、イギリス政府はウクライナ政府から、これらのミサイルがウクライナの主権領域内でのみ使用され、ロシア国内では使用されないとの確約を得たという。

 

ウォレス国防相は、このミサイルの性能についてこれ以上詳しくは語らないとしながらも、次のように述べた。

 

「これらの兵器はウクライナに新たな能力を与えることになるが、これらのシステムはロシアの超音速ミサイルAS-24 killjoyと同列でもない(及ばない)。またストーム・シャドウ・ミサイルの約7倍の性能を持つ、射程2000km以上のカリブ巡航ミサイルですらないことを、認識すべきだ。私たちは、ロシアが民間人を殺すのを黙って見ているわけにはいきません。ロシアは、自らの行動のみが原因で、このようなシステムがウクライナに提供されるに至ったことを認識しなければならない」

 

ロシアの貨物船が南アに入港

 

一方、アメリカ政府は、先日ロシアの貨物船が南アフリカの軍港に停泊したことに懸念を表明した。

 

アメリカ国務省のヴェダント・パテル副報道官は記者団に対し、12月に制裁を受けたロシアの貨物船が南アフリカの軍港に停泊したことについて、アメリカは深刻な懸念を抱いていると述べたという・

 

またパテル副報道官は、南アフリカの複数の当局者に直接その懸念を伝えていると述べたそうだ。

 

アメリカの南アフリカ特使は、ロシア船が南アフリカで武器を搬入したと確信しているとし、南アフリカがプレトリア中立宣言に反する可能性があると指摘した。

 

南アフリカ政府は、この指摘を受け、独立した調査を開始したという。

 

反転攻勢のためには時間が必要

 

またウクライナのゼレンスキー大統領は、待ち望まれていた春の反転攻勢に備えるため、もっと時間が必要だと述べ、次のように語った。

 

「我々は前進し、成功することができる。しかし、多くの人を失うことになる。それは受け入れられないと思う。だから、待つ必要がある。まだ少し時間が必要だ」

 

ゼレンスキー大統領によれば、陸軍では戦闘旅団の準備が整っているが、約束した装甲車がまだ不足しており、現在徐々に到着しているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: UK to send long-range cruise missiles to Ukraine, says defence secretary – as it happened(5/11)

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