ザポリージャ原発で地雷を発見、IAEAの査察団が発表
ウクライナ南部にあるザポリージャ原発で、地雷が見つかったと国際原子力機関(IAEA)が明らかにした。
「セキュリティシステムに影響せず」
IAEAによれば、査察団が7月23日、ロシア軍に占拠されたザポリージャ原発の制限区域内で、地雷を確認したという。
もっともIAEAは、地雷を埋設したのがロシア軍だとは、直接断定していない。また何個の地雷が見つかったのかも、明らかにしてない。
ただその制限区域は、ウクライナ人スタッフが立ち入れない場所で、専門家も「(埋設は、ロシア)軍による決定であり、軍が管理する区域である」と語ったという。
IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長も、次のように述べている。
「このような爆発物を敷地内に設置することは、IAEAの安全基準や核セキュリティガイダンスと矛盾しており、原発スタッフにさらなる心理的プレッシャーを与えるものだ」
ただし地雷は、原発の内部と外部の境界バリアの間にあるため、例え爆発しても「原発の核安全・核セキュリティシステムには影響しないはずだ」と述べている。
ウクライナ軍、南部でわずかに前進
ウクライナ軍は7月25日、南部のドネツク州でわずかに前進したと明らかにした。
参謀本部のアンドリー・コヴァリオフ報道官によれば、ウクライナ軍はドネツク州のStaromayorske村方向に前進したという。
すでにウクライナ軍は占領した陣地を強化しており、ロシア軍は猛烈な抵抗を続けている
そうだ。
またウクライナ軍は、ドネツク州のバフムト近郊でも新たに領土を奪還しており、Andriivka村近くの陣地からロシア軍を撃退した、と報じられている。
一方、ロシア国防省は7月25日、黒海艦隊に接近してきた無人艇を2隻破壊したと明らかにした。
この攻撃は、黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」に対して行われたもので、遠隔操作された無人艇は、2隻とも1000メートルと800メートルの距離で、砲撃によって破壊されたという。
この攻撃で死傷者は出ておらず、「セルゲイ・コトフ」は引き続き任務を遂行しているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: ex-US Marine freed in prisoner swap injured fighting in Ukraine; UN rejects Moscow claim on prison massacre – as it happened(7/25)
出典元:AP:Land mines are in place around a Russian-occupied nuclear plant in Ukraine, UN watchdog warns(7/25)