ロシアの軍艦が黒海の貨物船に警告射撃か?ヘルソン州では7人が死亡
ロシアの軍艦が8月13日、黒海南西部でパラオ船籍の貨物船に警告射撃を行い、停船を迫ったと報じられている。
小銃で射撃、停船を要求
ロシア国防省によれば。パラオ船籍の貨物船「Sukra Okan」号の船長が、禁止されている貨物の検査のために停船するよう求めたが、応じなかったという。
それにより貨物船を停船させるため、ロシア軍艦から自動小銃による警告射撃が行われたそうだ。
「Sukra Okan」号はその後停船し、検査チームの乗船を許可したという。
ロシアは先月、ウクライナが黒海経由で農産物を輸出し続けることを認める黒海穀物協定から離脱。その際、ウクライナの海域に向かう船は、全て武器を積んでいる可能性があると主張していた。
しかしロシアの軍艦が、貨物船に警告射撃するのは、穀物合意から離脱して以来、初めてとされている。
ヘルソン州で7人が死亡
またロシア軍は13日の朝、ウクライナ南部のヘルソン州を砲撃。これにより、家族4人を含む7人のウクライナ市民が殺害されたという。
ヘルソン州のShiroka Balka村では、夫と妻、そして生後23日の娘が死亡。12歳の息子は負傷し、治療のため病院へ運ばれたが、その後死亡が確認された。
またShiroka Balka村では、もう1人が死亡。Stanislavov村でも男性2人が殺されたそうだ。
ロシア軍は12日にもヘルソン市に13発の砲弾を撃ち込み、3人の住民が負傷している。
ウクライナ軍が弾薬庫を破壊
一方、ウクライナ軍は13日、南部ヘルソン州の町、Oleshkyにあるロシア軍の弾薬庫を2カ所攻撃し、破壊したという。
また13日の朝には、ロシアのクルクス州にもドローンが飛来し、防空システムによって撃墜されたそうだ。
さらにロシア軍は、ベルゴロド州の国境地帯上空でも、ウクライナのドローンを破壊したと報告している。
ドイツが次世代ドローンシステムを供与か
ドイツのメディア「Bild am Sonntag」は、ドイツ政府がウクライナに、次世代ドローンシステム「ルナ(Luna)」を納入する予定だと報じている。
それらの装備には、複数のドローンと共に、地上管制ステーション、発射カタパルト、軍用トラックが含まれるという。
また12日には、クリミア半島とロシア領内を結ぶ「クリミア大橋(ケルチ橋)」がミサイル攻撃を受け、ロシア側は3発のミサイルを撃墜し、橋に被害はなかったと伝えたが、その翌日も橋を通行止めにしたそうだ。
ロシア側はその理由について、明らかにしていない。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: seven people killed by Russian shelling in Kherson region – as it happened(8/13)