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プーチン大統領、原子力推進ミサイル「ブレベスニク」の発射実験に成功と発表

プーチン大統領、原子力推進ミサイル「ブレベスニク」の発射実験に成功と発表
X_Sidhant Sibal

ロシアのプーチン大統領は10月5日、核搭載可能な新型のミサイルの発射実験に成功したと明らかにした。

 

射程距離は無限、世界中が射程範囲

 

プーチン大統領は5日、黒海のリゾート地ソチで毎年開催される「Valdai会議」でのスピーチで、ロシア軍が核搭載可能な大陸間弾道ミサイルシステム「サルマト」の開発をほぼ完了したと述べたという。

 

また、原子力推進式巡行ミサイル「ブレベスニク」の発射実験に成功したとも明らかにした。

 

「ブレベスニク」は2018年に開発が始まったとされ、射程距離が無限で、世界中を射程範囲に収めているとも言われている。ただし公式には、その能力は明らかにされていない。

 

核実験禁止条約の批准取り消しを示唆

 

さらにプーチン大統領は、ロシアが国際的な核実験禁止条約の批准を「理論的には取り消すことができる」と述べたという。

 

アメリカは包括的核実験禁止条約に署名したが、批准していないのに対し、ロシアは署名・批准しているそうだ。

 

包括的核実験禁止条約が結ばれるまでの、1945年から1996年のまでの間、2000回以上の核実験が行われたが、ソ連が最後に核実験を行ったのは1990年、アメリカは1992年となる。

 

再びハルキウ州に攻撃

 

ロシア軍によるミサイル攻撃で多くの犠牲者を出したウクライナ北東部のハルキウ州で、10月6日未明にも再び攻撃が行われ、10歳の男の子と、祖母が死亡した。

 

ロシア軍は弾道ミサイル「イスカンデル」を2発打ち込み、住宅街を破壊。生後11ヶ月の赤ん坊を含む28人が負傷したという。

 

当時、住宅街では先日のミサイル攻撃で破壊された瓦礫の中を、救助隊が捜索していたそうだ。

 

またウクライナ南部のオデーサでも、ロシア軍による攻撃が行われ、穀物や港湾インフラに被害が出ているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Vladimir Putin escalates nuclear rhetoric with threat to resume testing(10/5)

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: death toll rises to 52 after attack on Kharkiv village; boy, 10, and grandmother killed in new attack – as it happened(10/6)

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