ガザ地区とエジプトの国境検問所が開通、負傷者や外国籍の人々が避難
ガザ地区とエジプトとの間にある国境検問所が開通し、負傷した多くのパレスチナ人などが、通過できるようになった。
今後も、ガザ地区から避難できる可能性
ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ国境検問所は11月1日に開通し、負傷した多くのパレスチナ人や外国籍の人々が通ることが可能になったという。
11月1日の夜遅くまでに、少なくとも335人の二重国籍者と76人の重傷者や病人が国境を越えており、さらに多くの人がガザ地区から避難できると予想されている。(人数は報道によって微妙に異なる)
BREAKING: Footage shows the moment the Rafah border crossing between Gaza and Egypt opened to allow injured people to leave.
Latest here: https://t.co/PjowwWsPbS
📺 Sky 501, Virgin 602, Freeview 233 and YouTube pic.twitter.com/4PWFORQhwf
— Sky News (@SkyNews) November 1, 2023
The 96 Severely-Wounded Palestinians which have been Approved enter Egypt for Treatment at Advanced Trauma Centers in the Sinai Peninsula have begun to pass through the Rafah Border Crossing. pic.twitter.com/GxFUxDbHSc
— OSINTdefender (@sentdefender) November 1, 2023
国際NGO「国境なき医師団」は1日、ガザ地区で医療支援活動にあたっていた外国籍のスタッフ22人が、全員エジプト側に退避したと発表。その中には、3人の日本人スタッフも含まれている可能性があるという。
「国境なき医師団」は声明で、「専門の医療チームを含む新たな国際スタッフのチームはすでに決定されており、人道的および医療対応を支援するため、状況が許せばすぐにガザに入る準備ができている」と述べている。
難民キャンプ空爆は、戦争犯罪の可能性
一方、イスラエル軍は攻勢を強め、陸、海、空からガザ地区へ攻撃を続けている。
10月31日に約50人の死者を出したガザ地区最大のジャバリア難民キャンプでは、翌日の11月1日にも再び、イスラエル軍による空爆が行われたという。
イスラエル軍は11月1日、この空爆により、「ハマス」の対戦車誘導ミサイル部隊を率いるムハマド・アサール司令官を殺害したと発表した。
国連の人道問題担当者は、イスラエルによる10月31日のジャバリア難民キャンプへの空爆が、戦争犯罪に当たる可能性があると述べている。
担当者は、「空爆後の多数の民間人の死傷者と破壊の規模を考慮して、深刻な懸念を抱いている」と述べたそうだ。
#Gaza – Given the high number of civilian casualties & the scale of destruction following Israeli airstrikes on Jabalia refugee camp, we have serious concerns that these are disproportionate attacks that could amount to war crimes. pic.twitter.com/ky2jYVrhJq
— UN Human Rights (@UNHumanRights) November 1, 2023
「死と破壊」の危険にさらされている
ジャバリア難民キャンプへの空爆後、「ハマス」は、外国人パスポート保持者3人を含む人質7人が死亡したと発表した。
その後、「ハマス」の高官は、ガザ地区で拘束されているイスラエル人とその他の人質が、パレスチナ人の直面している「死と破壊」の危険にさらされていると述べた。
ガザ地区の保健省によれば、11月1日時点で、3648人の子供を含む8796人のパレスチナ人が殺害されたという。(了)
出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: airstrike on Gaza refugee camp could amount to war crimes, says UN human rights office(11/1)