「全ての眼差しをラファへ」の画像がSNSで拡散、インスタでは4500万件もシェア
イスラエル軍が、ガザ地区南部のラファへ攻撃を続ける中、ある投稿がSNSで急速に拡散している。
TikTokや「X」でも拡散
その投稿は、ガザ地区と思われる難民キャンプを背景に、「全ての眼差しをラファへ(all eyes on Rafah)」という文字が描かれていた。
この画像は人工知能を使って描かれたと考えられているが、今週投稿されるとSNSで拡散され始めたという。
実際に5月29日までにインスタグラムでは、4500件以上もシェアされ、TikTokでも関連した動画が24時間以内に1000万回も再生されたそうだ。
また「X」でも5月27日に、親パレスチナのアカウントに投稿されてから、数日間で800万回も表示され、18万8000件もシェアされたという。(そのXの投稿は、下のものとは異なる)
With tens of millions of shares via Instagram stories in less than 48 hours, and subsequent shares on X, Facebook and TikTok, this AI-generated image of tents reading “All Eyes on Rafah” has now become the most viral AI-generated image I’ve ever seen. pic.twitter.com/La8mUNBlF7
— Shayan Sardarizadeh (@Shayan86) May 29, 2024
フレーズは数カ月前から使用される
「全ての眼差しをラファへ」というフレーズは数カ月前から、使われ始めていたが、この画像が急速に拡散したのは、数日前のことになる。
イスラエル軍は5月26日、パレスチナの避難民が身を寄せていたラファにあるキャンプ地を空爆。これにより少なくとも45人のパレスチナ人が殺害された。
この攻撃について、イスラエル軍は「ハマス」の幹部を狙ったと主張。ネタニヤフ首相は民間人の死について「悲劇的な過ちだった」と述べていた。
多くの有名人などもシェア
この画像のもともとの出所は、明らかになっていない。ただ画像が注目を集めると、多くの有名人やインフルエンサーなどもシェアするようになったという。
この画像の拡散により、親イスラエルのアカウントからも、対抗するような画像などが投稿されたそうだ。
人権団体などは、「Meta」社が、親パレスチナの投稿を抑制し、不公平な検閲を行っていると主張しているが、今回なぜ、この画像がフィードのトップに上がったのか、原因は分かっていない。(了)
出典元:The Guardian:‘All eyes on Rafah’: how AI-generated image swept across social media(5/30)