イスラエル軍が、ガザ地区の国連施設を攻撃、8人のパレスチナ人が死亡
イスラエル軍は23日、ガザ地区北部にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する施設を攻撃した。
人道支援物資の配給センターを攻撃
イスラエル軍の攻撃を受けたのは、UNRWAの職業訓練校とされ、そこでは人道支援物資の配給が行われていたという。
またここには家を追われて避難している人々もおり、イスラエル軍の攻撃により8人のパレスチナ人が死亡、女性や子供を含む10人が負傷したそうだ。
UNRWAの広報部長、ジュリエット・トゥーマ氏は現在、この被害について調査中であるとしながらも、昨年の10月以来、国連機関の建物と職員が繰り返しイスラエルの攻撃に直面していると指摘。次のように述べている。
「紛争が始まって以来、私たちの建物の約190棟が攻撃を受けたことが記録されています。これはガザ地区にある、私たちの建物の大半です。またUNRWAチームのメンバーは合計193人がこの紛争で死亡しました」
一方、イスラエル軍は、この施設が「テロ活動の盾」になっていたとし、「ハマス」と「イスラム聖戦」のインフラを正確に攻撃したと主張している。
イスラエル軍の戦車が「安全地帯」を包囲
ガザ地区南部のラファ市の北西部にあるアル・マワシ難民キャンプは、イスラエル軍の戦車に包囲されたという。
6月21日、イスラエル軍はアル・マワシ地区の国際赤十字委員会の施設付近にある難民キャンプを攻撃。これにより少なくとも25人のパレスチナ人が殺害され、50人が負傷したと言われている。
目撃者によれば、イスラエル軍は2度の一斉射撃を行い、最初の攻撃でテントから逃げ出した人々が殺されたという。
しかしここは、イスラエル軍がラファを攻撃する前に、安全地帯になるとして、多くのパレスチナ人に避難するよう、呼び掛けていた場所となる。
またイスラエル軍は23日、ガザ地区中部にあるブレイジ難民キャンプを攻撃。自宅にいた1人のパレスチナ人の女性が殺害された。
「フーシ派」が2隻の船を攻撃
イエメンの反政府勢力「フーシ派」は23日、紅海とインド洋で2隻の船を攻撃したと明らかにした。
「フーシ派」の報道官は、1隻目の「トランスワールド・ナビゲーター」が紅海で、「無人水上艇」によって攻撃され、直撃を受けたと主張している。また2隻目の「ストルト・セコイア」はインド洋で、巡航ミサイル数発により攻撃されたと述べている。
「フーシ派」は22日にも、紅海で米空母「ドワイト・アイゼンハワー」を弾道、巡航ミサイルで攻撃したと主張。アメリカ国防総省は、この攻撃を否定したが、その後「アイゼンハワー」を帰航させ、別の空母「セオドア・ルーズベルト」を派遣すると発表した。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: ‘We’re running from death towards death’(6/23)