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「まるでストーカー」独警察が公式アカウントにした投稿に非難が集まる

「まるでストーカー」独警察が公式アカウントにした投稿に非難が集まる
Instagram/polizeiberlin

ドイツの警察がネットで、ある女性を探していると投稿し、批判されている。

 

警察が公式アカウントで女性に呼びかける

 

ベルリン警察は先日、インスタグラムの公式アカウントで、ある女性に対して「連絡が欲しい」といった内容を投稿したという。

 

そのメッセージは24時間後には消えてしまうインスタグラム・ストーリーズに投稿されたため、現在は見ることができないが、そこには次のように書かれていたそうだ。

 

「どうか私に連絡してください。あなたは昨日の16時40分に、U-Bhf Halleschen Tor(地下鉄の駅)にいました。そして私たちの同僚に、道を尋ねたのです。あなたの笑顔は、彼を魅了しました。もしその人物があなたなら、ダイレクトメールで身元を明らかにしてください」

「私の同僚は、頭からあなたのことが離れられなくなっています。彼は警察の制服を着ていました。あなたは別れる時に、彼に笑顔を送ってくれました。今、彼はあなたを探しています。私たちは(彼を)手伝っているのです」

「ストーカー」「そっとしてあげて」

 

しかしどうやら、この試みは望んだ効果を得られなかったようだ。それどころかあるユーザーは「彼女は道を尋ねただけ、礼儀正しくね。かわいそうな女性を、そっとしてあげて」とコメント。

 

さらに「ベルリン警察、あなたたちの仲間、ストーカー」といった意見も寄せられたとか。

 

またヨーロッパ中の女性から、これまでの警察との不愉快な経験談が寄せられたという。

 

ウィーンのジャーナリストであるAnja Melzerさんは、警察にストーカーの報告をした時、警官から「ストーカーを近寄らせたくなければ、警官と友達になるべきだ」と迫られたとコメントしたそうだ。

 

他にもイタリアでIDを失くした女性は、地元の警官から「もしIDがないのなら、あなたは永遠にここで私たちと一緒にいなければならない」とも言われたとか。

 

またミュンヘンの女性は、駐車違反のチケットを受け取り、自分の情報を伝えたら、警察官が1日に何度も電話をしてきて、それが数週間も続いたと語っている。

 

恋の手伝いをしているだけ

 

女性たちはこのように、しばしば警察官が職務の領域を越えていると非難しているのだが、ベルリン警察はこの批判に対し、今回は小さなラブストーリーの手伝いをしているだけだと主張。その上で次のように述べている。

 

「投稿には写真も名前もなく、相手が答えるのも完全に自由です。圧力もありません。素晴らしい愛のチャンスを作ることは、とても美しいことです。そのためにSNSがあるのです」

 

しかし残念なことに現在まで、その女性から連絡は全くないという。(了)

 

 

出典元:BBC:Berlin Police post ‘creepy’ appeal to find woman(1/23)

出典元:WHNT19:Berlin police post ‘creepy’ appeal to find woman who caught officer’s eye(1/23)

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