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高額で落札された貴重なT-rexの全身骨格、その行方が明らかに

高額で落札された貴重なT-rexの全身骨格、その行方が明らかに
Twitter/Taylor McCoy

長い間、行方が分からなかったティラノサウルス・レックス(T-rex)の化石が、この度判明し、科学者たちを安堵させている。

 

ほぼ完全な骨格が残っている貴重な化石

 

今回、行方が分かったのは「スタン」と名付けられたT-rexの化石だ。「スタン」は伝説的な恐竜の化石の1つで、1990年代初頭、アメリカのサウスダコタ州で発掘されたという。

 

体長は約40フィート(約12m)もあり、非常に珍しいことに、ほぼ完全な骨格が残っていたそうだ。

 

その骨格は20年間、同州の私立研究所に置かれていたが、その後法的な争いによって売却を余儀なくされることに。

 

そして2020年10月にオークションにかけられ、匿名の買い手に約3180万ドル(約39億円)で落札され、化石のオークションとしては史上最高額となり、注目を集めた。

 

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化石が研究の場から排除される恐れ

 

しかし科学者や学者たちは、この落札価格に激怒。化石が密室に封印され、誰にも見られず、研究対象からも外されることを恐れたという。

 

またその落札価格により、化石を私物化するゴールドラッシュが加速され、多くの骨を研究・教育の場から排除する恐れがあると心配したのだ。

 

以来、科学者たちは、「スタン」の行方を追い続けてきた。

 

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落札価格に着目し、行方を調べる

 

ナショナル・ジオグラフィックのマイケル・グレシュコ氏らは、毎月のアメリカの輸出総額に注目。そして「スタン」の落札価格「31,847,500ドル」という数字に着目し、その行方を調べた。

 

その結果、「スタン」がアラブ首長国連邦に輸出されたと確信。その後、アラブ首長国連邦側が、アブダビにある博物館のプロジェクトについて、グレシュコ氏に接触してきたという。

 

そしてアブダビ自然史博物館は3月23日、地球上の生命の歴史を記録し研究する野心的な展示と研究プログラムの一環として、「スタン」を収蔵する予定だと発表した。

 

もっとも匿名の落札者の身元はまだ分かっていない。また「スタン」の高額な落札価格が、まだ「骨狩り」の世界に影響を与えている可能性もある。

 

グレシュコ氏は「スタンの記録的な落札価格が、化石の世界的な合法・非合法の取引にどのような影響を及ぼすかは、まだわかりません。世界中の古生物学者がそれを注意深く見守っているのです」と答えている。(了)

 

出典元:ABC News:An enormous T. rex skeleton vanished after a mysterious auction. It just turned up(3/23)

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