Switch news

知っておきたい世界のニュース

国際司法裁判所がイスラエルに対し、厳しい判決を下す可能性

国際司法裁判所がイスラエルに対し、厳しい判決を下す可能性
X_CIJ_ICJ

先日、国際刑事裁判所(ICC)の検察官が、イスラエルのネタニヤフ首相らに対し逮捕状を請求したが、今度は国際司法裁判所(ICJ)もイスラエルに対し、厳しい判決を下すとの見方が出ている。

 

イスラエル政府高官が懸念

 

オランダのハーグにある国際司法裁判所では現在、ガザ地区での停戦を求める南アフリカの要請を検討しており、24日にも判決が下されることになっている。

 

イスラエルの新聞「Haaretz」は「国際司法裁判所が判決で、ガザ地区での攻撃に関し、イスラエルに厳しい立場をとるのではないか、とイスラエル政府高官が懸念を表明した」と報じた。

 

国際司法裁判所は数カ月前、イスラエルに対し、ガザ地区への人道支援の拡大を要求したが、ガザ地区での停戦を命じることはなかった。

 

しかし今回は、国際司法裁判所がイスラエルに対し、強硬な姿勢を示す可能性があり、そうなると国際的な制裁に晒される可能性がある、と「Haaretz」は報じている。

 

イスラエル政府の報道官は、判決に先立ち「イスラエルが自国民を守り、ガザ地区のハマスを攻撃することを止める力は、地上にはない」と述べていた。

 

38人が殺害され、子供たちも栄養不足

 

イスラエル軍は23日、ガザ地区全域で空爆や砲撃を行い、少なくとも38人のパレスチナ人を殺害。南部のラファ市では「ハマス」の戦闘員と接近戦を行ったという。

 

またイスラエル軍の戦車がラファ市の南東部を西へ前進しており、ラファ市西部にある人口が密集したイブナ地区に向けて進軍しているそうだ。

 

しかもラファの国境検問所もイスラエル軍によって封鎖されているため、ガザ地区に支援物資が届けられず、多くのパレスチナ人が苦境に立たされている。

 

国連児童基金(ユニセフ)も、ガザ地区の子供たちが、飢えと脱水によって死に直面するケースが増えていると警告。ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は、次のように訴えた。

 

「ガザ地区の子供たちは、支援物資のルートの遮断、軍事作戦の激化、ラファ内外での戦闘により、壊滅的な代償を払い続けている。戦闘により、子供たちに栄養を与えることができる、ガザ北部唯一の小児病院も麻痺している。(略)どんな子供も、飢えで死ぬべきではない!」

 

オックスフォード大学で抗議デモ

 

一方、イギリスでは名門・オックスフォード大学でも親パレスチナのデモが行われ、学生らが建物を占拠し、また座り込みをして抗議した。

 

学生らはガザ地区での軍事作戦を非難し、大学側に対して、イスラエルと関係のある企業との繋がりを断つよう要求していたという。

 

しかし大学側が警察の出動を要請したため、警察官が建物内に突入。オックスフォード大学の学生と激しいもみ合いになり、十数名を逮捕したそうだ。

 

 

オックスフォード・パレスチナ行動団体(OA4P)は「大学側が、ガザ地区でのイスラエルによる大量虐殺に向き合うよりも、自らの学生を逮捕し、沈黙させ、身体的暴行を加えることを望んでいることは明らかだ」と批判した。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live news: ‘No child should die from starvation’(5/24)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top