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カナダでビクトリア女王の銅像が倒される、先住民の子供の遺体発見を受けて

カナダでビクトリア女王の銅像が倒される、先住民の子供の遺体発見を受けて
Twitter/Kelly Geraldine Malone

カナダで、過去の先住民族への政策に対する抗議から、イギリスの女王の銅像が倒された。

 

エリザベス2世の銅像も倒される

 

7月1日、マニトバ州の州都・Winnipegにある、イギリスのビクトリア女王の銅像が、抗議デモに参加していた人々によって引き倒された。

 

また、そばにあったエリザベス2世(現在のイギリスの女王陛下)の小さな銅像も、同様に引き倒されたという。

 

警察は、その際スタンガンを使って1人の男性を逮捕。しかし抗議活動はおおむね平和的に行われていたそうだ。

 

先住民の寄宿舎から子供の遺体を発見

 

実は先々月、カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州では、先住民の寄宿舎学校の跡地から、215人分の子供とみられる遺体が発見された。

 

また6月24日には、サスカチワン州のカウエセスにある寄宿舎学校の跡地からも、墓標のない751人の墓が発見されたという。(どのくらいの数が子供のものかは不明)

 

カナダでは1831年から1996年まで、差別と連邦政府によるキリスト教化政策が進められ、15万人以上の先住民の子供たちが親から引き離され、強制的に寄宿舎へ入れられたそうだ。

 

その寄宿舎はカトリック教会が運営していたが、粗末な建物で、暖房設備も十分ではなく、不衛生なため、約6000人の先住民の生徒たちが死亡したと言われている。

 

数千人がデモに参加

 

そして今回、先住民の子供たちのお墓が見つかったことで、多くの自治体が7月1日の建国記念日(自治領となった日)の祝賀式典を中止にしたという。

 

またこれまでも、寄宿舎の政策に関わった人物の銅像なども引き倒され、または撤去されたりしてきたそうだ。

 

そして今回、Winnipegでは、寄宿舎で亡くなった子供たちの死を悼み、また先住民のコミュニティを支援するために、数千人の市民がデモ行進を行った。

 

やがて抗議デモに参加した人々は、議会前に到着。そこに建てられていたビクトリア女王らの銅像を、引き倒した。また女王の像には赤いペンキが塗られ、近くには「私たちは子供だった」と書かれた看板が置かれたそうだ。

 

カナダは1763年にイギリス領(植民地)となり、1867年に自治が認められ英連邦自治領に。1931年に事実上の独立を果たす。

 

イギリスのビクトリア女王(在位1837年~1901年)は、カナダ連邦の設立時に王位についており、彼女の治世の下で、カナダの先住民共同体「ファーストネーション」との条約交渉や、先住民の教育政策が実施されたと言われている。(了)

 

 

出典元:BBC:Statues of Queen Victoria and Queen Elizabeth II torn down in Canada(7/2)

出典元:REUTERS:カナダで約750の墓標のない墓発見、先住民寄宿学校の跡地(6/25)

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