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ウクライナで義勇軍に志願した、最強のスナイパー「ワリ」とは?

ウクライナで義勇軍に志願した、最強のスナイパー「ワリ」とは?
flickr_The U.S. Army

ロシア軍と戦うため、ウクライナで「最強」と呼ばれているスナイパーが義勇兵として参加しているのをご存じだろうか。

 

先週、カナダを出発し合流

 

そのスナイパーとは「ワリ(Wali)」と呼ばれており、先週には母国のカナダを出発し、その後ポーランドで他の外国人戦闘員らと合流したそうだ。

 

現在はすでにウクライナに入国し、ロシアの攻撃から守るために、義勇兵として活動していると見られている。

 

ウクライナのメディア「NEXTA」などは、「ワリ」について、次のようにツイートしている。

 

「狙撃兵の平均生産性(殺せる数)は、1日7人。ウクライナのようなタイプの前線では最大10人に達する。ワリ(表記ミス)は1日あたり最大で40人の死をもたらすことができる」

 

カナダ軍に所属していた狙撃手

 

「ワリ」は、カナダ軍の王立第22連隊に所属していた元狙撃手で、2009年から2011年にかけてアフガニスタンへ2回派遣されたという。

 

そして当時、世界で最も長い3.5kmの距離からの狙撃にも成功したと言われている。

 

その後、軍を除隊し、コンピューター・サイエンティスト(プログラマー)となったが、2015年には武装組織「イスラム国」と戦うために単身イラクに渡ったそうだ。

 

そして今回、40歳の彼は、世界中から義勇兵を募っているウクライナのゼレンスキー大統領の呼びかけに応じ、外国人戦闘員の一員になることを決断したという。

 

「ワリ」はカナダのCBCのインタビューに対して、次のように述べている。

 

「私は彼らを助けたいのです。単純なことです。ロシア人ではなくヨーロッパ人でありたいという理由だけで、爆撃を受けている人々がここにいるのだから、助けなければならない」

 

ウクライナでの戦闘に参加することについて、「ワリ」の妻は反対していたという。また1歳になる息子の誕生日を一緒に祝えなかったことが、戦闘に参加するという決断を下す上で「最も困難な部分」だったと述べている。

 

カナダ政府は、自国民がウクライナへの渡航を控えるよう訴えているが、義勇兵参加についてカナダの外相は「個人の選択」だと述べている。(了)

 

英の特殊部隊SASのスナイパーが、2.4キロ先にいるISISのスナイパーを撃ち抜く

 

出典元:LA PRESSE:Wali répond à l’appel de Zelensky(3/2)

出典元:CBC:Under a foreign flag: Canadian veterans explain why they’re fighting for Ukraine(3/4)

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