イーロン・マスクが2年間、プーチン大統領と連絡を取り合っていた?
現在、トランプ氏の選挙運動の中心人物であるイーロン・マスク氏が、ロシアの大統領と連絡を取り合っていたと報じられている。
台湾で「スターリンク」を起動させないよう要請
米誌「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、マスク氏とロシアのプーチン大統領は、過去2年間、定期的に連絡を取り合っていたという。
またアメリカやヨーロッパ、ロシアの政府関係者の話として、2人の会話は、個人的なことから地政学的なものまで多岐にわたっていたそうだ。
例えば、プーチン大統領は中国の習近平氏のために、台湾上空で衛星インターネット「スターリンク」を起動させないよう、マスク氏に要請したという。
西側の安全保障に重大な影響
マスク氏とプーチン氏が連絡を取り合っていたことが事実であれば、西側諸国の安全保障に与える影響は極めて大きいと考えられている。
そもそもマスク氏は、アメリカの宇宙計画の中心人物で、高いレベルの極秘情報にアクセスでき、彼が代表を務める「スペースX」社は、アメリカの軍事衛星も打ち上げている。
しかも衛星通信システム「スターリンク」は、戦闘を続けるウクライナ軍にとって不可欠なものであり、最大のSNSである「X」は、すでにロシアの偽情報拡散の手段になっているという。
またトランプ氏は以前、もし自分が大統領に再選されれば、マスク氏を政府の効率化委員会のトップに据えると発言した。
ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏は先日、トランプ氏自身が大統領退任後も、プーチン氏とプライベートで7回も電話会談を行ったと報告している。
今回の報道について、マスク氏はまだ何も語っていない。一方、ロシアのペスコフ報道官は、マスク氏とプーチン大統領が電話で話したのは1回だけで、「宇宙や、現在および将来の技術」について語り合ったと主張している。(了)
出典元:The Guardian:Elon Musk has been in regular contact with Putin for two years, says report(10/25)