バイデン大統領、トランプ支持者を「ゴミ」と呼んでしまう?
アメリカのバイデン大統領は先日、トランプ支持者を非難し、その言葉を巡り、共和党から批判されている。
コメディアンの「ゴミの島」発言を問題視
バイデン大統領は10月29日、非営利団体「Voto Latino」が主催するバーチャル演説に出演。中南米系の有権者に大統領選挙への投票と、寄付を呼び掛けたという。
その様子は、CNNでも放送されたが、そこでバイデン大統領は、先日トランプ氏の集会で、あるコメディアンが、カリブ海にあるプエルトリコを「ゴミの島」と呼んだことに言及。次のように非難した。
「私が知っているプエルトリコ人も、私の出身地であるデラウェア州のプエルトリコ人も、皆、良い人で、上品で、名誉ある人々です。私の目から見て、そこに浮いている唯一のゴミは、彼(トランプ氏)の支持者たちだ。彼のラテン系アメリカ人を悪者扱いする姿勢は、非良心的であり、非アメリカ的だ」
“I don’t know if you know this but there’s literally a floating island of garbage in the middle of the ocean right now. I think it’s called Puerto Rico.”
The best way to stop these MAGA Republicans is to vote, and make sure Donald Trump loses at the ballot box. pic.twitter.com/oGtOnO47se
— Voto Latino (@votolatino) October 28, 2024
コメディアンに対して言った言葉
しかし「唯一のゴミがトランプ支持者」だとする発言は、瞬く間に広がり、共和党から非難の声が寄せられたという。
またトランプ氏も10月30日、ノースカロライナ州のマウントロックで行われた選挙集会で、次のようにバイデン大統領の発言を批判した。
「昨夜、選挙運動の電話で、ジョー・バイデンとカマラがついに支持者について本当にどう思っているかを語った。彼(バイデン)は彼ら(トランプ支持者)をゴミ呼ばわりした。そして彼らは本気でそう思っている」
一方、バイデン大統領は、「自分のコメントは、プエルトリコについて憎しみに満ちた言説を行ったコメディアンに対するものである」と釈明した。(ただし発言時には支持者「たち」と複数形で表現していた)
ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官も、記者からの質問に対して「彼(バイデン大統領)は、トランプ支持者やトランプ氏を支持する人を、ゴミとはみなしていません。大統領は3年以上前からこのことを言っており、自分は全ての人のための大統領であると何度も言っています」と答えた。(了)
出典元:ABC News:White House tries to clean up Biden’s ‘garbage’ comment as Trump seizes on it(10/31)