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スピリット航空の旅客機がハイチの空港で銃撃を受ける、乗員1名が負傷

スピリット航空の旅客機がハイチの空港で銃撃を受ける、乗員1名が負傷
flickr_Glenn Beltz

治安が悪化しているハイチで、アメリカ発の旅客機が銃撃を受ける事態となった。

 

客室乗務員1名が負傷

 

被害を受けたのは、「スピリット航空」の951便だ。この旅客機は11月11日、アメリカのフロリダ州から、ハイチの首都ポルトープランスへ飛行し、Toussaint Louverture国際空港に着陸しようとしていたという。

 

その時、武装集団と思われるグループが旅客機に向けて銃撃したため、急遽ドミニカ共和国へ向かったそうだ。

 

そしてドミニカ共和国へ到着した後の検査で、「スピリット航空」の機体に銃による損傷を確認。また客室乗務員1名に銃弾がかすり負傷したが、他の乗客に負傷者は確認されなかった。ネット上には、機体の外側や客室内などにまで、銃弾の跡が残されている画像や映像が投稿されている。

 

航空機に銃撃があったのは2回目

 

この銃撃事件により、ハイチのToussaint Louverture国際空港は、すべての民間航空機の運航停止を余儀なくされたという。

 

また「ジェットブルー航空」の旅客機と、「アメリジェット」の貨物機も、この銃撃事件を受けて、ハイチから方向転換を余儀なくされたそうだ。

 

アメリカ大使館も、ポルトープランス発着の旅行を封鎖しようとする武装集団や、空港業務が停止していることを認識しているとして、渡航勧告を発した。

 

実は、ポルトープランス上空を飛行中の航空機に対し、武装集団が銃撃したのは、ここ数週間で少なくとも2回目となる。

 

10月には武装集団が国連のヘリコプターを銃撃し、空港への帰還を余儀なくされたという。その際も、負傷者は出なかったそうだ。

 

今年の3月、政治的に結びついた武装集団が反乱を起こし、ハイチの首相を打倒。4600人以上の囚人を刑務所から解放し、ポルトープランスの空港を閉鎖、町を掌握した。以来、混乱が続いている。

 

ハイチ暫定大統領評議会は11月11日、起業家で元上院議員候補のAlix Didier Fils-Aimé氏を新首相に任命。しかしハイチ政府が、いつ首都から武装集団を一掃するのか、見通しは立っていない。(了)

 

出典元:The Guardian:Spirit Airlines flight to Haiti diverted after being reportedly hit by gunfire(11/11)

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