「悪が打ち負かされた」トランプ支持者がフランシスコ教皇の死を祝うような発言

先日、ローマ・カトリックのフランシスコ教皇が亡くなったが、トランプ支持者が彼の死を喜び、最後に面談した副大統領の手柄だとするような発言をしている。
「悪は打ち負かされつつある」
フランシスコ教皇は4月21日の朝、脳卒中とそれに伴う心不全で亡くなったが、その前日にはアメリカのJ・D・バンス副大統領と面談していた。
この面談は非公式とされるが、J・D・バンス副大統領は、教皇が最後に会った人物と考えられている。
そして「MAGA」のトランプ支持者であるコメンテーターのアン・コールター氏は「X」に「いい仕事をした、JD」と投稿。

同じくトランプ支持者で共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員も、「今日、世界の指導者に大きな変化がありました。悪は神の手によって打ち負かされつつある」と「X」に投稿したという。

副大統領と会った人間は死ぬ?
また、まるでバンス副大統領と会う人間が死ぬ、とでも言うように、保守系インフルエンサーのハリソン・クランク氏は「もし私がJ・D・バンスの次の面談の予定に入っていたら、恐怖で震え上がるでしょう」と「X」に投稿。
「MAGA」の支持者である、ヴィンス・ラングマン氏も、「J・D・バンスがミッチ・マコーネル(共和党の重鎮:83歳)との緊急会談を予定した」などとジョークを投稿したという。
一方、リベラル派のライター、ドリュー・パブロウ氏は「X」に「J・D・バンス氏に対し、和平交渉のため、ウラジーミル・プーチン大統領と直ちに会談するよう求める」と投稿した。
教皇はアメリカの反移民政策を批判
実はフランシスコ教皇は、移民に寛容で、LGBTQ+の人々や中絶にも理解を示しており、2月に入院する数日前には、トランプ政権の移民国外追放計画を激しく非難し、移民の本来の尊厳を奪うものだと警告していた。
一方、バンス副大統領は、中世カトリックの神学思想を引用し、カトリックの教義が「アメリカ第一主義」の政策を正当化していると主張、移民の国外追放を擁護したという。
そして今回の最後の面談で、フランシスコ教皇は、あらためて移民の追放を非難し、バンス副大統領の考えを正したと言われている。
バンス副大統領は、「ポストリベラル」と呼ばれる、権威主義的なカトリック知識人運動に共感を抱いており、このグループは中絶反対やLGBTQ+の権利剥奪など、従来のカトリックの保守的な見解を支持しているという。
またトランプ氏や彼の支持者も、リベラルなフランシスコ教皇に反感を抱いており、新教皇を選ぶ会議「コンクラーベ」では、保守派の教皇を誕生させようとしているそうだ。(了)
出典元:MailOnline:Top Trump MAGA allies troll JD Vance over visit before death of Pope Francis(4/21)