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アメリカで、親パレスチナのデモなどに参加していたコロンビア大学の学生が、保釈された。

永住権を取得していた学生を拘束

その学生とは、Mohsen Mahdawiさん（34）だ。彼はヨルダン川西岸地区の難民キャンプで生まれ育ち、その後渡米して、アメリカでの永住権を取得。そしてコロンビア大学で学んできたという。

しかしイスラエルのガザ地区への攻撃で声を上げ、親パレスチナのデモに参加していたとして、4月14日には、帰化申請中に国土安全保障省の職員により拘束されてしまう。

その後、Mahdawiさんは、バーモント州の町、セントオールバンズにある移民関税執行局の施設、ノースウェスト州矯正施設に収容され続けた。

しかしバーモント州のジェフリー・W・クロフォード判事は4月30日、人身保護令状の申し立てが解決するまで、Mahdawiさんを保釈するよう命じたという。

BREAKING: A judge just ordered pro-Palestine Columbia student Mohsen Mahdawi freed weeks after armed Trump DHS agents detained him at his Vermont naturalization interview. pic.twitter.com/OMgOyuapoy

— Brian Krassenstein (@krassenstein) April 30, 2025

トランプ政権の釈放停止要請を判事が拒否

トランプ政権側は、クロフォード判事に対し、執行停止命令を発令し、Mahdawiさんの釈放を7日間一時停止するよう要請したが、判事はこれを拒否した。

30日のヒアリングの後、国土安全保障省のトリシア・マクラフリン次官は声明を発表。判事には、トランプ政権が移民制度における法律の支配の回復を妨げることはできないとし、次のようにMahdawiさんを批判した。

「アメリカ合衆国に住み、勉強するためのビザやグリーンカードを与えられることは特権です。しかし暴力を擁護し、アメリカ人の殺害を喜ぶテロリストを賛美し、支援し、ユダヤ人に嫌がらせをするなら、その特権は剥奪されるべきであり、あなたはこの国にいるべきではない」

一方、Mahdawiさんは釈放時に、次のように語った。

「トランプ大統領と閣僚たちに、はっきりと大声で言います。私はあなたたちを恐れていません。私たちが今目撃し、理解していることは、マーティン・ルーサー・キング牧師が以前に言ったことと全く同じです。どこでも起きる不正は、至るところにある正義に対する脅威となるのです」（了）

出典元：NBC：Columbia student Mohsen Mahdawi is free on bail after judge orders his release from federal custody(4/30)