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イスラエル軍が大規模攻撃を継続、ガザ地区で115人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍が大規模攻撃を継続、ガザ地区で115人のパレスチナ人が死亡
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イスラエル軍はガザ地区での攻撃を激化させており、5月16日にも、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ北部で多数の建物を空爆

 

イスラエル軍はガザ地区北部のベイト・ラヒヤとジャバリアへ、空爆を実施。住宅13棟が攻撃を受け、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

この攻撃は警告なく行われ、まだ数十人が破壊された建物の瓦礫の下敷きになったまま、行方不明となっている。

 

また南部のハンユニスでも、移動中の車両が攻撃され、車内にいた男性とその孫2人が死亡。同じくハンユニスにある住宅も攻撃を受け、少なくとも7人のパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区の保健当局によれば、5月16日には115人のパレスチナ人が死亡し、その大半は女性や子供だったという。

 

 

イスラエル軍はイエメンにも空爆を行い、「フーシ派」の保健当局は16日、アス・サリフ港への攻撃で民間人1人が死亡、3人が負傷、ホデイダ港への攻撃で6人が負傷したと明らかにした。

 

この攻撃ではイスラエル軍の戦闘機15機が使用され、2つの港には合計で30発のミサイル(もしくは爆弾)が投下されたそうだ。

 

「人為的な人道的大惨事を引き起こしている」

 

このようなイスラエルに対し、アイルランドやスペイン、アイスランド、ルクセンブルク、マルタ、ノルウェー、スロベニアの首脳は、共同声明を発表し、ガザ地区への攻撃を停止し、人道支援物資の搬入を許可するよう求めた。

 

共同声明の中で首脳らは、「早急な行動を取らなければ、今後数日から数週間のうちに多くのパレスチナ人が餓死する可能性がある。目の前で起こっているガザ地区での人為的な人道的大惨事(カタストロフィ)に対し、我々は沈黙しない」と述べたという。

 

また首脳らは、ヨルダン川西岸地区におけるイスラエル人入植者の暴力行為の増加と、軍事作戦を非難。「いかなる手段によるものであれ、パレスチナ人の強制的な移住や追放は容認できず、国際法違反となるだろう」と非難した。

 

リビアへ移住させる計画

 

アメリカのトランプ大統領も5月16日、記者団からイスラエルによるガザ地区への戦闘拡大計画を支持するかと問われ、「パレスチナ人も支援しなければならない。ガザ地区では多くの人が飢えに苦しんでいるので、双方の立場に目を向ける必要がある」と述べたそうだ。

 

その一方でNBCニュースによると、トランプ政権はガザ地区のパレスチナ人を、リビアへ永久に移住させる計画を検討しているという。

 

この計画では、最大100万人のパレスチナ人が、ガザ地区から北アフリカのリビアに移住する可能性があり、すでにトランプ政権は、リビアの指導者にこの計画を提起したそうだ。

 

しかもトランプ政権は、パレスチナの難民を受け入れることと引き換えに、これまで凍結されていた数十億ドル規模の資金を解除するという。

 

ただリビアでは現在、国民統一政府(GNU)と国家安定政府(GNS)とが争い、内戦状態となっている。(了)

 

出典元:Aljazeera:Live: Europeans decry ‘man-made catastrophe’ as Israel surges Gaza attacks(5/16)

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