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「ハマス」が受け入れた新たな停戦案、イスラエル側はまだ回答せず

「ハマス」が受け入れた新たな停戦案、イスラエル側はまだ回答せず
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ガザ地区での新たな停戦案が示され、「ハマス」側が受け入れを表明したが、イスラエル側はまだ回答していない。

 

人質の約半数を解放

 

エジプトやカタールが仲介して提示された新たな停戦案では、60日間の停戦期間中、残りの人質の約半数と遺体が段階的に解放され、代わりにイスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人約150人(一部は終身刑)も釈放されるという。

 

8月19日には、エジプトが「ハマス」に対し、イスラエルの要求するガザ地区での非武装化との溝を埋める妥協案に同意するよう、強い圧力をかけたと報じられた。

 

その後「ハマス」側は、自らの武器をエジプトが一定期間保管することで合意に至ったそうだ。

 

カタール外務省の報道官も8月19日、「ハマス」側が停戦案に前向きに応じたことを確認。またこの新たな停戦案が、アメリカの中東特使・ウィトコフ氏が以前に提案した案と「ほぼ同一」だったと明らかにした。

 

これにより「ボール」はイスラエル側に移ることになるが、イスラエル政府は8月22日までに調停国に回答を提出すると発表した。

 

またアメリカ政府も、この停戦案について協議していると、ホワイトハウスの報道官が明らかにしている。

 

51人のパレスチナ人が死亡

 

一方、ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃が続けられており、8月19日も南部のハンユニスにある避難民用のテントが攻撃され、少なくとも8人のパレスチナ人が殺害された。

 

また中部のDeir el-Balahでも、同じくテントが攻撃され、少なくとも4人のパレスチナ人の死亡が確認されたという。

 

19日にはガザ地区全域で、少なくとも51人のパレスチナ人が死亡。2023年以来、すでにガザ地区ではイスラエル軍の攻撃により、6万2000人以上が殺害されているが、そのうち子供の死者は、1万8885人になるという。

 

「反ユダヤ主義を助長している」

 

イスラエルのネタニヤフ首相は19日、フランスが9月に国連の場で、パレスチナの国家承認を行うと明らかにしたことを受け、マクロン大統領に書簡を送ったそうだ。

 

その書簡の中で、ネタニヤフ首相はパレスチナの国家承認を受けて、フランス国内で反ユダヤ主義が「急増した」と主張。マクロン大統領の行動が、反ユダヤ主義を助長していると非難した。

 

これに対しフランスの大統領府は、声明を発表。ネタニヤフ首相の発言は「救い難く」「誤り」だとし、「フランスはユダヤ系市民を保護しており、今後も保護し続ける」と擁護した。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel to respond by Friday over Gaza truce plan accepted by Hamas(8/19)

出典元:Aljazeera:LIVE: Qatar confirms Hamas ‘positive’ response to Gaza ceasefire proposal(8/19)

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