NASAの探査ローバー、火星でカメのようなユニークな岩石を発見

NASA
NASAの探査ローバーが、火星でユニークな形をした岩石を発見し、その画像が公開されている。
ジェゼロ・クレーター付近で撮影
NASAの探査ローバー「パーサヴィアランス」は先日、火星で「カメ」のような形をした岩石を発見。その画像を8月31日、火星のジェゼロ・クレーター付近で撮影した。
その岩石は、甲羅から頭を突き出している「カメ」のような姿をし、両脇の岩が足のようにも見えたそうだ。
「パーサビアランス」は、2つの装置を組み合わせて、可視光と紫外線の波長で岩石をスキャンし、この姿を捉えたという。
古代に大きな湖があった場所
現在のところ、この岩石がどのような地質学的プロセスによって、「カメ」のような形状になったのかは、明らかになっていない。
ただジェゼロ・クレーターは、幅45kmの窪地で、古代には大きな湖があったと考えられている。
火星探査ローバーなどが、これまでに撮影した数万枚の写真には、古代の水源や数千年にわたる強風によって独特の形状に削り出された、さまざまな岩石などが映っていた。
時折、これらの岩石の1つが、地球上で見られるものと似ていることがある。例えばブルーベリーや人間のような指紋、謎めいた出入口、さらには「スタートレック」のシンボルなどだ。
以前はサンゴのような形状をした岩石が発見されているが、これは鉱物成分の入った水が、岩石の隙間に染み込み、その後固まり、長い年月をかけて岩石の表面が削られて作られたと考えられている。(了)
出典元:Livescience:NASA rover spots bizarre ‘turtle’ hiding among ancient rocks on Mars(9/9)