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イスラエルの首相が事前に、トランプ氏にカタールへの攻撃を伝えていた

イスラエルの首相が事前に、トランプ氏にカタールへの攻撃を伝えていた
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イスラエル軍は9月9日にカタールのドーハを空爆したが、この攻撃についてネタニヤフ首相が、事前にアメリカのトランプ大統領に伝えていたと報じられている。

 

攻撃前に両首脳が会談

 

アメリカの報道機関「Axios」によれば、イスラエルのネタニヤフ首相が9月9日の攻撃前に、カタールにいたハマス指導者への攻撃計画を、トランプ大統領に伝えていたという。

 

ホワイトハウス側は依然、ミサイルが空中に発射された後に攻撃を知らされたため、トランプ大統領には攻撃に反対する機会はなかったと主張している。

 

しかし「Axios」は、匿名のイスラエル当局者の発言として、ネタニヤフ首相が攻撃の行われる前の9月9日の朝に、トランプ大統領と会談したと報じた。

 

カタールには中東で最大規模のアメリカ軍基地があり、ドーハへの攻撃については専門家らも以前から、トランプ大統領が知っていたのではないか、と指摘していた。

 

もしこれが事実なら、アメリカ政府がイスラエルによるカタールへの攻撃を黙認していたことになる。

 

アラブ首脳会議でイスラエルを非難

 

一方、カタールのドーハでは9月15日、アラブ諸国とイスラム諸国の指導者が集まり、緊急の首脳会議が開催された。

 

この会議ではイスラエルの攻撃について話し合われ、声明では、国連加盟国である国への攻撃が前例のないエスカレーションであり、国際平和と安全に対する脅威であると述べられた。

 

また声明では、イスラエルによるカタールへの卑怯かつ違法な攻撃を強く非難。アラブ諸国とカタールとの完全な連帯が示された。

 

さらにイスラエルが再びカタールを攻撃する可能性を示唆し、脅迫していることについても断固として拒否すると、声明で述べられた。

 

ただ参加国が具体的に、イスラエルに対してどのような行動を起こすかについては、明らかにされていない。

 

ガザ市で51人のパレスチナ人が死亡

 

イスラエル軍は9月15日もガザ地区に激しい攻撃を加え、特に北部のガザ市では6歳の双子を含む、51人のパレスチナ人が殺害されたという。またイスラエル軍の攻撃により、3人のジャーナリストも死亡した。

 

イスラエル軍は15日も、隣国のレバノン南部を攻撃。レバノン保健省によると、南部の都市ナバティエにあるKsar Zaatar地区へのイスラエル軍の空爆で、少なくとも12人が負傷し、そのうち4人は子供だったという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Doha summit declares ‘solidarity’ with Qatar, Israel kills 51 in Gaza(9/15)

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