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豪の科学者らがサメ対策用のウェットスーツ素材を開発、実際に海で実験【動画】

豪の科学者らがサメ対策用のウェットスーツ素材を開発、実際に海で実験【動画】
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オーストラリアの科学者たちがサメ用のウェットスーツを開発し、実際に素材をサメに咬みつかせ、その強度をテストした。

 

4つの素材で実験、サメに咬ませる

 

南オーストラリア州、アデレードにあるフリンダース大学の科学者たちは、4種類のサメ対策用のウェットスーツ用の素材を開発し、実際に海でテストを行ったという。

 

実験では、「アクアアーマー」「シャークストップ」「アクションTX-S」「ブリュースター」といったウェットスーツの素材を使用。これらのサンプルをボートの後ろから流し、ホホジロザメとイタチザメに咬みつかせたそうだ。

 

この結果、いずれの素材もサメの咬みつきによる損傷を軽減することが明らかになったという。

 

「咬み傷を完全に防ぐわけではない」

 

科学者らによれば、大型のサメに噛まれると、内臓損傷や圧挫傷を引き起こす可能性があるが、この素材は標準的なネオプレーン製ウェットスーツを超える効果を示したという。

 

この研究論文の共著者で、フリンダース大学のチャーリー・ハベニアーズ教授も、この耐久素材が「サメとの遭遇による負傷を軽減できる」とし、次のように述べている。

 

「この素材はサメの咬み傷を完全に防ぐわけではありませんが、サメの咬み傷による負傷を軽減することができ、サーファーやダイバーも着用できます」

 

フリンダース大学理工学部の研究者で、本研究の共著者でもあるトム・クラーク氏は、テストされた4種類の素材にはわずかな違いがあると指摘。しかし「いずれも、通常は重度の出血や組織または四肢の喪失を伴う、重篤かつ致命的な損傷を軽減した」と述べた。

 

しかもこれらの素材を使った新型ウェットスーツは、保護機能だけでなく柔軟性も備えた設計が可能だという。(了)

 

出典元:ABC News:Scientists find new bite-resistant wetsuits can reduce shark bite injuries(9/27)

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