トランプ大統領、イスラエルのカタール攻撃に激怒か?ガザ停戦を決断

トランプ大統領の側近が、アメリカのメディアのインタビューに応じ、ガザ地区での停戦交渉の舞台裏を明かした。
「裏切られたと感じた」
トランプ大統領の義理の息子であるジャレッド・クシュナー氏と、スティーブ・ウィトコフ特使は、CBSの番組「60 Minutes」に出演。
9月9日に行われたイスラエルによる、カタール・ドーハへの攻撃が、ガザ地区の停戦へ踏み出すきっかけになったと明らかにした。
ウィトコフ特使は、インタビューにおいて、「翌日、目覚めた時、(イスラエルの)攻撃があったことを知りました」と語り、イスラエルから、ドーハへの攻撃が知らされていなかったと明らかにした。
またウィトコフ特使は「自分とクシュナー氏は、(イスラエルに)少し裏切られたように感じました」と述べた。
インタビューアーが「トランプ氏が当時、激怒していたと聞きましたが」と尋ねると、クシュナー氏は次のように述べた。
「彼(トランプ氏)は、イスラエルが行っていることについて、もはや制御できなくなっていると感じていたのだと思います。そして非常に強く出る時だと思い、長期的な利益にならないと思える行動を、非常に強く阻止すべき時だと、感じていたのだと思います」
さらにインタビューアーが、停戦交渉のチームを空爆したイスラエルについて言及すると、ウィトコフ特使は次のように述べた。
「それが転換の効果をもたらしたのです。なぜならカタールは、エジプトやトルコと同じように停戦交渉において非常に重要であり、我々はカタールからの信頼を失ったからです。そしてハマス(の交渉団)は地下に潜伏してしまいました。これにより彼らと連絡を取るのが困難になりました。そのため、カタールの役割がどれだけ重要かが、明らかになったのです」
カタールとビジネス上の利害関係
本当に、アメリカ政府が、イスラエルのドーハへの攻撃を知らなかったのか、については疑問の余地が残るが、カタールは近年、トランプ大統領との関係をますます緊密化させていた。
またクシュナー氏を含む大統領の側近の多くは、カタールと様々なビジネス上の利害関係を持っているとも言われている。
トランプ大統領は、イスラエルによるドーハへの攻撃の後、SNSに次のように投稿していた。
「直ちにスティーブ・ウィトコフ特使に対し、カタールに差し迫った攻撃について知らせるよう指示したが、残念ながら攻撃を阻止するには遅すぎた。私はカタールを強力な同盟国であり友人と見ており、攻撃の場所については大変遺憾に思う。人質と遺体全員の解放を望み、この(ガザ地区での)戦争を今すぐ終わらせたい!」(了)
出典元:CBS:Negotiators share Trump’s reaction to setback in hostage deal(10/18)