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冬至の夜空で木星と土星が接近、800年の時を越えた現象が起きる

冬至の夜空で木星と土星が接近、800年の時を越えた現象が起きる
flickr_Enrico Strocchi

今年の冬至の夜空では、ある2つの惑星が接近するという、非常に珍しい現象が起きると言われている。

 

以前起きたのは、西暦1226年

 

アメリカ・ライス大学の天文学者であるPatrick Hartigan教授によれば、冬至となる12月21日の日没直後には、夜空において木星と土星の位置が、これまでになく接近するという。

 

この現象は「コンジャンクション(連結・接続)」と呼ばれ、たいてい20年ごとに起きるのだが、今回のように非常に近くまで接近するのは、約800年ぶりの出来事になると言われている。

 

以前、大接近したのは1226年3月4日の夜明け前。この時、木星と土星の位置は、0.1度(満月の直径の5分の1以下の距離)しか離れていなかったそうだ。

 

「二重惑星のように見えます」

 

木星と土星は実際の距離では数百マイルも離れているが、実は今年の夏ごろから夜空では、位置がゆっくりと近づいていたという。

 

そして今回、2つの惑星は1226年と同じく、満月の直径、5分の1以下の距離まで近づくと言われている。Hartigan教授も「12月21日の最も接近した夜には、それらは満月の直径のわずか1/5だけ離れた二重惑星のように見えます」と語っている。

 

この現象を地球で最もよくみられるエリアは赤道付近。ただ基本的に、地球のどの場所でも観測できるという。

 

RICE UNIVERSITY

もっとも見えやすい時間帯は?

 

また最も見えやすい時間帯は日が暮れ始めたころ。毎晩、日没後1時間、西の空に低く見えるそうだ。ただし夜の遅い時間になってしまうと、2つの惑星が地平線の下に隠れてしまう。また北に住む人ほど、この現象を見る時間が少ないと言われている

 

気になるのは天気だが、例え21日に雨や曇りで見えなかったとしても、その前後数日間でもまだ十分接近する様子が観測できるという。

 

幸いなことに2つの惑星は、薄明かりの中で見るのに十分な明るさになると言われている。ただ、やはり望遠鏡で見ると、より鮮明に見ることができるかもしれない。

 

2080年3月15日にもこのように土星と木星が接近し、もう少し高い位置(角度)で観測できるとか。それ以降は、2400年になるまで、このような現象を目撃できないと言われている。(了)

 

 

出典元:RICE UNIVERSITY:Christmas week: Worlds will align for spectacular heavenly sight(11/19)

出典元:Good News Network:Rare ‘Christmas Star’ is Coming This December for the First Time in 800 Years(12/4)

出典元:USA TODAY:Worlds align this winter solstice: Look for Jupiter, Saturn in skies this December(12/4)

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