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探査機「ジュノー」が衛星「イオ」に接近、火山活動を捉えることに成功

探査機「ジュノー」が衛星「イオ」に接近、火山活動を捉えることに成功
NASA

NASAの探査機「ジュノー」が、木星の衛星「イオ」での激しい火山活動をとらえた。

 

約400の活火山が存在

 

NASAによれば、衛星「イオ」は木星の4つの衛星のうち3番目に大きく、太陽系で最も火山活動が活発な天体で、約400の活火山があるという。

 

そして探査機「ジュノー」は2月3日、「イオ」から約930マイル(約1500km)以内に接近。その表面から宇宙に噴出する、2つの噴煙を捉えることに成功した。

 

NASAは2月7日に発表したプレスリリースで、「これらの写真には、見るべきものがたくさんある」と指摘。「活発な噴煙の証拠、はっきりとした影のある高い山々の頂上、溶岩湖など、島のように見えるものもある」と説明している。

 

NASA
NASA Science Editorial Team

4つの衛星のうち、最も内側の天体

 

「イオ」の正確な組成は、まだわかっていない。ただNASAは、「イオ」の大気が主に二酸化炭素からなり、表面はおそらく溶融した硫黄、またはケイ酸塩の岩石で構成されているという。

 

また「イオ」では火山活動が活発だと分かっているが、「火山エンジン」がどのように作動するのか、そして衛星の外面下で荒れ狂う「マグマオーシャン」があるのか​​どうか、も分かっていない。

 

「イオ」は木星の4つの衛星のうち、最も内側の天体であり、木星の強力な重力と、隣接する2つの衛星からの小さな引力との綱引きに巻き込まれ、内部をかき混ぜられて、噴火や表面を覆う溶岩の湖を生み出しているという。

 

木星の4つの衛星は、1610年にイタリアの天文学者、ガリレオ・ガリレイによって発見されており、探査機「ジュノー」は2021年に任務を一旦完了したが、衛星をさらに探査するため、ミッションが2025年9月まで延長されたそうだ。(了)

 

出典元:ABC News:New NASA photos show fiery eruptions from volcanos on Jupiter’s moon(2/8)

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