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ベゾス対マスクが激化、アマゾンも人工衛星3236個で衛星インターネットへ

ベゾス対マスクが激化、アマゾンも人工衛星3236個で衛星インターネットへ
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ジェフ・ベゾス氏とイーロン・マスク氏の宇宙進出が、激戦の様相を呈してきた。今月5日、ベゾス氏率いるAmazonが、独自の衛星インターネット計画を発表。これは、マスク氏のスペースX社が進めているスターリンク計画と、真正面から競合する。

 

5年にわたる大規模な衛星打ち上げ計画

 

「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」と呼ばれるAmazonの計画は、今後5年間で83回のロケット打ち上げを行ない、宇宙にインターネット中継用の人工衛星を合計3236個浮かべようというものだ。

 

83回のロケットの打ち上げのうち38回は、ロッキード・マーティン社とボーイング社の合弁事業である「ユナイテッド・ローンチ・アライアンス」社が行なう。18回は欧州各国が共同設立したロケット打ち上げ企業「アリアンスペース」社が、12回はベゾス氏が設立した航空宇宙企業「ブルーオリジン」社が、そして必要があれば「ブルーオリジン」社がさらに15回の打ち上げを行なうことになっている。

 

Amazonによれば、この計画は「打ち上げ用ロケットの商業利用例として、歴史始まって以来最大のもの」なのだそう。前出の3社が提携することで、衛星インターネットを構成する「3236個の人工衛星のほとんどの打ち上げが可能になった」という。

 

ベゾス vs. マスク

 

世界的な富豪として名高いベゾス氏とマスク氏は、それぞれが宇宙開発企業を設立し、宇宙でしのぎを削っていると言っていいだろう。昨年は、ベゾス氏のブルーオリジン社も、マスク氏のスペースX社も、民間人を乗せた宇宙周回飛行に成功して話題になった。

 

だが、衛星インターネットの分野では、スペースX社が現在大幅にリードしている。同社はすでに1900個以上の人工衛星を打ち上げ済みで、25万人以上が衛星経由のインターネットサービスを利用しているという。

 

さて、ベゾス氏は今回の「プロジェクト・カイバー」で、マスク氏に追いつき追い越し、5年後に鼻を明かすことができるだろうか。(了)

 

出典元:New York Post:Jeff Bezos, Elon Musk space race escalates as Amazon unveils ‘Project Kuiper’ plan(4/5)

出典元:amazon:Amazon makes historic launch investment to advance Project Kuiper(4/5)

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