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ガザ地区でイスラエル軍の発砲により1人が死亡、ヨルダン川西岸でも暴力が続く

ガザ地区でイスラエル軍の発砲により1人が死亡、ヨルダン川西岸でも暴力が続く
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ガザ地区では停戦中であるにも関わらず、いまだにイスラエル軍の攻撃が続けられている。

 

アメリカが支援物資の監督を行う

 

ガザ地区の保健当局によれば、11月8日、中部にあるブレイジ難民キャンプで、イスラエル軍の発砲により、1人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

10月10日の停戦発効以来、イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区では240人以上が殺害された。

 

またガザ地区では行方不明者の捜索も続けられており、限られた装備の中で、瓦礫の下に埋まった遺体の収容が続けられている。

 

ガザ地区の保健当局は、新たに284人の遺体の身元が確認されたと発表。これにより2023年10月以降、死亡した人の累計が6万9169人に上ったと明らかにした。

 

またイスラエル軍は、ガザ地区の支援物資の搬入も制限しており、ガザ地区の保健当局は深刻な医薬品の不足が続き、「最も危険な医療制度崩壊の徴候を示している」と訴えた。

 

そんな中、アメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」は、アメリカ主導の民軍調整センター(CMCC)がイスラエルに代わって、ガザ地区への支援物資の分配の監督を行うと報じた。

 

まだイスラエル側と協議が進められているようだが、アメリカの政府関係者は「ガザ地区への支援物資の供給方法を決定するのはCMCCだ」と述べたという。

 

ヨルダン川西岸地区を襲撃

 

一方、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区でも襲撃を続けており、11月8日には中部のラマラ近郊にあるal-Mazraa ash-Sharqiyaの町で、若い男性を拘束し、彼の車両を押収した。

 

またイスラエル人の入植者集団は11月8日、ラマラ近郊の村、Abu Falahを襲撃し、パレスチナ人の家に放火したという。

 

さらにイスラエル人の入植者らは、ラマラ近郊の町、Deir Jarirに侵入し、パレスチナ人の農家が所有する約20本のオリーブの木を切り倒したそうだ。

 

イスラエル人の入植者らは、先月以降、オリーブ農家を標的とし、250件以上の襲撃を繰り返している。

 

レバノン南部も攻撃し、3人が死亡

 

イスラエル軍は停戦中にもかかわらず、レバノン南部も攻撃し続けており、8日にはBaraachit地区をドローンで攻撃。これにより1人が死亡、7人が負傷した。

 

またイスラエル軍は、レバノン南東部の町、Ain AtaとShebaaの間で車両を空爆、レバノン人の兄弟2人が死亡したという。

 

さらにレバノン南部の町、Bint Jbeilでもイスラエル軍がドローンで車両を攻撃し、7人のレバノン人が負傷したそうだ。

 

イスラエルの試合出場停止を求める

 

このような中、アイルランド・サッカー協会は、UEFA(欧州サッカー連盟)に対し、イスラエルの試合出場停止を要請する投票を行ったという。

 

この決議案では、イスラエル・サッカー協会が反人種差別政策の実施を怠ったこと、またパレスチナ・サッカー協会の同意なしに、イスラエルのクラブがパレスチナ占領地で試合を行ったことが挙げられ、UEFAの規約にある2つの条項に違反した疑いがあると提起された。

 

そして投票の結果、決議案は74対2で可決され、今後正式にUEFAに対し、イスラエルの試合出場停止を要請することになった。

 

すでに9月には、トルコとノルウェーのサッカー協会のトップが、イスラエルの国際大会の出場停止を求めていたという。

 

また国連の専門家らも、イスラエルがガザ地区でジェノサイドを犯しているとし、FIFA(国際サッカー連盟)とUEFAに対し、国際サッカーの試合でイスラエルの出場停止を求めていた。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel air strikes, demolitions hit Gaza despite ceasefire with Hamas(11/8)

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