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ヨルダン川西岸地区でイスラエル兵が15歳の少年を射殺、2人が負傷

ヨルダン川西岸地区でイスラエル兵が15歳の少年を射殺、2人が負傷
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ヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍の襲撃が続けられ、毎日のようにパレスチナ人が被害に遭っている。

 

学校に通う少年を殺害、救助も妨害

 

11月16日には、ヨルダン川西岸地区北東部のTubas市にあるFar’a難民キャンプを、イスラエル軍が襲撃し、パレスチナ人に対して発砲した。

 

これにより15歳の少年、Jadallah Jihad Jumaa Jadallah君が死亡、2人が負傷したという。15歳の少年は、難民キャンプ内のUNRWA運営の学校に通う、9年生だったそうだ。

 

しかもイスラエル兵らは、救急隊による少年の救助を妨害し、現在も少年の遺体を所持し、遺族へ引き渡していない。

 

またヨルダン川西岸地区北部の町、ジェニンではイスラエル軍の車両が、故意に公共交通機関の車両に衝突したという。

 

この衝突で、別の車両との衝突事故が発生し、2人のパレスチナ人が負傷。彼らはその後、地元の病院へ搬送されたそうだ。

 

さらにイスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区の町、Deir Istiyaで、パレスチナ人農家のオリーブの木100本以上を根こそぎに引き抜いたと報じられている。

 

ガザ地区でも3人が死亡

 

イスラエル軍はガザ地区でも停戦違反を繰り返しており、ガザ地区の保健当局によれば、11月16日には、イスラエル軍の攻撃により、全域で少なくとも3人のパレスチナ人が死亡したという。

 

また北部のガザ市にある仮設キャンプでは、豪雨によりテントが浸水し、多くのパレスチナ人が悲惨な状況に置かれている。

 

国連は、イスラエルによる支援物資の制限により、数十万世帯が適切な避難場所を失っていると警告した。

 

 

さらにイスラエル軍は隣国のレバノンへの攻撃も続けており、11月16日にはイスラエルの無人機攻撃により、1人が死亡した。

 

この攻撃はレバノン南部、Tyre近郊の町、al-Mansouriで行われ、公立学校の校長が殺されたという。

 

「Al-Majd Europe」は偽会社

 

先日、当サイトではガザ地区のパレスチナ人を国外へ移送している企業について報じたが、それについて新たな情報がもたらされている。

 

ガザ地区のパレスチナ人が密かに南アフリカへ、背後でイスラエルが関与か

 

イスラエルの新聞「Haaretz」の調査によれば、その企業「Al-Majd Europe」は偽会社で、東エルサレムにある住所は虚偽であり、ドイツでの登記も行われていなかったという。

 

「Al-Majd Europe」は、エストニアとイスラエルの二重国籍を持つトメル・ヤナール・リンドという人物とも関係があるようだ。

 

この人物は取材に対し、イスラエル軍と連携し、ガザ地区から家族が脱出できるよう支援していることを認めた。しかしそれ以上のことは、明らかにしていない。

 

イスラエル軍は今年初めから、国防省の副長官が率いる部署を設立し、「パレスチナ人のガザ地区からの自発的移住」を支援しているという。(了)

 

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Displaced Palestinians suffer as winter weather takes hold in Gaza(11/16)

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