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ヒトへの鳥インフルエンザの感染を確認、高熱や呼吸困難で入院【アメリカ】

ヒトへの鳥インフルエンザの感染を確認、高熱や呼吸困難で入院【アメリカ】
X_Mario Nawfal

アメリカ・ワシントン州在住の患者が、鳥インフルエンザの検査で陽性反応を示し、現在入院しているという。

 

患者は高齢者、H5N5型に感染

 

ワシントン州保健局によると、この患者は基礎疾患を持つ高齢者で、高熱や錯乱、呼吸困難などの症状を呈し、11月初旬に入院したという。

 

そして検査の結果、この患者がH5N5型の鳥インフルエンザに感染していることが確認されたそうだ。

 

患者の名前や年齢、性別など、個人を特定できるその他の情報は明らかにされていない。

 

自宅で複数の家禽類を飼育

 

保健当局によると、今回のケースは、ワシントン州内で、今年初めて確認された鳥インフルエンザの人への感染例になるという。

 

この患者は自宅で複数の家禽類を飼育しており、野鳥との接触があったそうだ。そして保健当局は、家禽類または野鳥が感染源として最も可能性が高いと見ている。

 

ワシントン州の疫学者、Scott Lindquist博士は11月13日の記者会見で、次のように述べた。

 

「この件について国民の皆様に本当に理解していただきたいのは、一般市民へのリスクは非常に低く、これまでヒトからヒトへの感染は一度もなかったということです。もちろん(略)、注意深く対応し、見逃さないようにしていきます」

 

現時点では公衆へのリスクはなく、ワシントン州保健局(WSDOH)は地元の保健局や医療機関と協力して、支援しているという。

 

近年、哺乳類への感染例が増加

 

鳥インフルエンザは、数十年前から鳥類への感染が確認されているが、近年は哺乳類への感染が増加しているそうだ。

 

昨年にはカンザス州やニューメキシコ州、テキサス州の高齢乳牛を中心に、鳥インフルエンザへの感染が発生。その後、テキサス州の酪農家にも陽性反応が確認され、アメリカで初めてヒトへの鳥インフルエンザ感染が報告された。

 

それ以来、ワシントン州の患者を除いて、アメリカでは少なくとも70人のヒト感染が確認されているという。

 

ほとんどの症例は軽症で、目の充血や発熱などの症状が見られるが、一部の患者では重症化しているそうだ。

 

今年の1月には、基礎疾患を持つ高齢の患者が、初めて鳥インフルエンザにより死亡したという。(了)

 

出典元:ABC News:1st US human bird flu case in 9 months confirmed with strain only seen in animals before(11/15)

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