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ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が、ロシア軍から攻撃を受けたと主張し、報復を宣言している。

「ワグネルの軍隊が動く」

プリゴジン氏は23日、テレグラムの動画で、ロシア国防省がワグネルの野戦キャンプへロケット攻撃を命じ、多数の戦闘員が死亡したと主張した。

またプリゴジン氏は、「この戦争はウクライナの非軍事化や非ナチ化のために必要だったのではない」と主張。「支配階級のエリートを富ませたいという欲望に駆られたものであり、戦争が始まる前にロシア政府は、ウクライナのゼレンスキー大統領と取引できたはずだ」と述べたという。

さらにプリゴジン氏は、セルゲイ・ショイグ国防相を罰するために、ワグネルの軍隊が動くと警告し、ロシア軍の部隊に抵抗しないよう求めた。

一方、ロシア国防省は、「攻撃された」とするプリゴジン氏の主張は「真実ではない」とし、「情報による挑発」だと述べたそうだ。

プリゴジン氏を反乱容疑で訴追

ロシア国営の「タス通信」によれば、23日の夜には、モスクワの政府庁舎や交通機関、その他の重要な場所で警備が強化されたという。

またSNSにも、モスクワや南部のロストフ州の街に装甲車が配備されるなど、警備が強化された様子が投稿されている。

Moscow tonight.

Nothing says “we’re winning in Ukraine” like having your military blocking the roads in your own capital. 😂😂

“All according to plan!”#RussiaIsCollapsing #Wagner #Moscow pic.twitter.com/9JuFZ3DKVX

— Бельгійський Козаче 🌍 Ⓥ 🇺🇦 🌻 #WeAreNAFO (@iNtRoVeRt_Ed) June 23, 2023

FSB calls on Wagner to ignore Prigozhin’s criminal orders and to assist in his apprehension. Multiple generals making videos calling on them to do the same

Armored vehicles are observed on the streets of Moscow pic.twitter.com/DB7yfcVzy2

— Dmitri Alperovitch (@DAlperovitch) June 23, 2023

Another video from Rostov. Baza reports that there are helicopters over the city too pic.twitter.com/ZHz0thFyki

— Giorgi Revishvili (@revishvilig) June 23, 2023

ロシア連邦保安庁は、プリゴジン氏の発言について、ロシア国内で武力内戦を開始する呼びかけに相当するとの声明を発表。プリゴジン氏を武装反乱の疑いで訴追すると明らかにしたという。

「これはクーデターだ」

ロシア国営テレビの「チャンネル1」も、通常の番組を中断して特別ニュースを放送。

ニュースキャスターのエカテリーナ・アンドレーエワ氏は、プリゴジン氏が主張する、ワグネルの戦闘員に対するロシア軍の攻撃を偽情報であるとし、プリゴジン氏に対する刑事事件が開始されたと付け加えた。

またアンドレーエワ氏は、「プーチン大統領が、すべての出来事について報告を受けている」とし、ワグネルの戦闘員たちにプリゴジン氏を拘束するよう促したという。

ロシア国防省は、複数の司令官の動画を公開。ロシア軍情報機関の副責任者であるウラジーミル・アレクセーエフ大将は、プリゴジン氏の行動について「これはクーデターだ。国と大統領への背信行為だ」と述べた。

またウクライナ作戦におけるロシア軍の副司令官であるセルゲイ・スロヴィキン将軍も、投稿した動画の中で、ワグネル戦闘員たちに対し、プーチン大統領に従い、国防省の指揮官を受け入れるよう伝えたそうだ。

またスロヴィキン将軍は、ワグネルの戦闘員に対し、反乱に加わるのを「やめるよう」促し、自分たちの基地に戻るよう伝えたという。（了）

出典元：The Guardian：Russia-Ukraine war live: Russia investigates ‘mutiny’ as Wagner chief says ‘evil’ military leaders must be stopped(6/24)