米女性記者が凄い!サウジ皇太子に、カショギ氏殺害事件について質問

現在、サウジアラビアの皇太子がアメリカを訪問しているが、その際、女性記者が以前の殺害事件について質問し、トランプ大統領にも詰め寄った。
女性記者が臆することなく厳しい質問
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は11月18日、7年ぶりにアメリカを訪問し、トランプ大統領がホワイトハウスに招き、もてなした。
その後、トランプ氏とサルマン皇太子は、大統領執務室で会談。記者からの質問を受け付けた際、ABCニュース・ホワイトハウス担当の記者であるメアリー・ブルース氏が、ジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害に関する質問を投げかけた。
ブルース氏は臆することなく、トランプ大統領やサルマン皇太子に対し、次のように質問した。
「あなた(トランプ氏)の家族は、大統領だった時、サウジアラビアでビジネスをしていましたね?それは利益相反なのではないのですか?また皇太子、アメリカの情報当局は、あなた(皇太子)がジャーナリスト(カショギ氏)の残忍な殺害を画策したと結論付けています。また9/11(同時多発テロ)の遺族も、あなた(皇太子)が大統領執務室にいることに怒りを表明しています。なぜアメリカ人は、あなた(皇太子)を信頼すべきなのでしょうか?」
トランプ氏は皇太子を擁護
これに対し、トランプ大統領はブルース記者に「君はどこの所属か?」と尋ね、ブルース記者が「ABCニュースです」と答えると、「フェイクニュース、ABCニュースはフェイクニュースだ。最悪な放送局の1つだ。しかし質問に答えよう」と述べた。
トランプ氏はまず、「私は、家族のビジネスとは関係ない。彼ら(家族)は実際、非常にわずかしか、サウジアラビアとビジネスをしていない」とし、利益相反について否定。
またトランプ氏は、サルマン皇太子について「彼は素晴らしい仕事をした」と称賛。「君らは、非常に物議を醸した人物(カショギ氏)について言及しているが、君が話しているあの紳士(カショギ氏)を嫌っていた人は大勢いた。好き嫌いは別として、色々なことは起こるものだ。しかし、彼(皇太子)は何も知らなかった。だから、これ以上は何も言わないでおこう」
さらにトランプ氏は、ブルース記者に対し「君らは、こんな質問をして、私たちのゲストを困惑させる必要はないだろう」と非難した。
その後、サルマン皇太子も記者の質問に答え、カショギ氏殺害について自らの責任を否定した。
ただ、2021年のアメリカの諜報機関による報告書によれば、「サウジアラビアのサルマン皇太子が、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏を捕らえるか、殺害するため、トルコのイスタンブールでの作戦を承認したと評価している」と結論付けたという。
またトランプ氏は利益相反を否定したが、「トランプ・オーガニゼーション」はサウジアラビアで複数のプロジェクトを進めており、先月にはサウジアラビアに「トランプ・プラザ」を建設する計画も発表していた。
President Trump welcomed Saudi Crown Prince Mohammed bin Salman to the White House on Tuesday despite a record of human rights abuses, including his alleged involvement in journalist Jamal Khashoggi’s murder.
ABC News’ Chief White House Correspondent Mary Bruce asked both men… pic.twitter.com/sQ4grDTwyK
— ABC News (@ABC) November 18, 2025
SNSには、厳しい質問をしたブルース記者に対して、「彼女のようなジャーナリストがもっと必要だ」や「彼女はヒーローだ」といった賞賛の声が寄せられている。(了)
出典元:ABC News:Trump defends Saudi crown prince over Khashoggi murder: ‘Things happen’(11/19)

























