イランでの抗議デモ、これまでに少なくとも29人が死亡

イランでは昨年末から抗議デモが起きているが、これまでに数多くの人々が亡くなったと報じられている。
次第に反政府的な色合いを帯びる
イラン全土では12月下旬から、抗議活動が勃発しており、最初のデモ行進はテヘラン中心部で行われ、参加者はインフレの進行と通貨リアルの下落に抗議したという。
しかし抗議デモが拡大するにつれ、一部のデモはより明確に反政府的な色合いを帯びるようになり、「学生よ、人民の声となれ」「イスラム共和国に死を」といったスローガンを叫ぶ参加者も出てきたそうだ。
これに対しイラン政府は、治安部隊を投入。催涙ガスや実弾を使用して、抗議活動を鎮圧しようとしてきた。
アメリカに拠点を置く人権NGO「HRANA」が発表したデータによれば、9日間続いた反政府デモで、少なくとも29人が死亡、1200人以上が拘束されたという。
また反政府デモが勃発して以来、1月6日の時点で、全体の死者数は35人とされ、子供4人と治安部隊員2人も死亡したと伝えられている。
イラン政府は、抗議デモに関する独自の統計を発表していない。
In Iran, the shopkeepers’ protest continued as eyewitness videos showed people throwing gas canisters amid clashes with security forces in Tehran’s Grand Bazaar https://t.co/fmjaHPVs7i pic.twitter.com/xjla98Axaj
— Reuters (@Reuters) January 6, 2026
イランの首脳部「対話の用意がある」
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は1月5日、「X」への投稿で、デモ参加者の要求を認め、「国民の生活」こそが「日々の関心事」だとし、次のように述べた。
「我々は、通貨・銀行制度の改革と、国民の購買力の維持という根本的な行動を議題に掲げている。抗議活動参加者の正当な要求を、彼らの代表者との対話を通じて聞き入れ、政府が全力を尽くして問題解決に取り組み、責任ある対応を行えるよう、内務大臣に指示した」
また最高指導者のハメネイ師も、「我々は抗議活動参加者と対話する。当局も彼らと対話しなければならない」と発言。しかし同時に「暴徒とは、話をしても何のメリットもありません。暴徒は然るべき場所に追いやられるべきです」と述べたという。
ハメネイ師はまた、イスラエルやアメリカといった外国勢力が、抗議デモを煽動していると主張した。ただし証拠は示していない。
トランプ大統領が介入を示唆
アメリカのトランプ大統領は1月2日、SNSに「もしイランが平和的な抗議者を銃撃し、暴力的に殺害した場合、アメリカは介入して彼らを救出する」と投稿。「アメリカは準備万端で、いつでも行動できる」と述べたという。
今回の一連の抗議デモは、22歳のマーサ・アミニさんの死をきっかけに起きた2021年と2022年の抗議活動以来、イランにおいて最も深刻な事態となっている。(了)
出典元:ABC News:Iran protests continue with at least 29 killed, 1,200 detained, activists say(1/6)


























