記録的な暴風の中、風に激しくあおられたプロペラ機が着陸に成功
ヨーロッパ全土に強風が吹き荒れた日に、ドイツの空港で信じられない着陸の場面が撮影された。
横風にあおられ不安定なプロペラ機
その映像が撮られたのは1月18日、場所はデュッセルドルフ空港とされている。
撮影したのは、飛行機の離着陸を撮影し続けてきたHans van den Hövel氏。彼によれば、その日はドイツにおいて過去11年間で最も強い暴風が記録されたという。
そのため動画の中でEurowings(ドイツの航空会社)のプロペラ機も、激しい横風にあおられ、最初から不安定に飛行し続ける様子が映し出されている。
斜めの角度で進入し着陸に成功
しかも地上が近づいてきても機体は左右に大きく揺れ続け、とてもまっすぐに飛べる状態ではない。
にもかかわらずパイロットは着陸を試みる。そして滑走路に対し斜めの角度のまま進入し、見事着陸に成功した。
撮影したHövelさんは、このような過酷なコンディションでも着陸を成功させたパイロットをたたえ、動画も投稿している。
「乗客でなかったことに感謝」
その動画は公開されてから、数時間で1 万回以上も再生されたという。ただし寄せられたメッセージは肯定的なものだけではない。
あるユーザーは「自分がこのフライトの乗客でなかったことに、感謝します」とコメント。
また他の人は「数日前からこの天候が予想されていたことを考えると、出発地の飛行場を飛び立ったことは単に無責任なのでは?」や「これは明らかに飛行機の限界を超えている。向こう見ずな行為だ」と非難している。
確かに映像で見ると不安になるが、これだけの状況でも着陸させたパイロットは、驚くべき技量の持ち主と言えるかもしれない。(了)
出典元:The West Australian:Planespotter captures pilot battling huge German storm at Dusseldorf Airport(1/19)
出典元:CNET:Watch a pilot battle incredible winds to secure a landing(1/20)