米の湖で氷の塊が押し寄せる「アイス津波」が観測される【動画】
アメリカ東部で強風が吹き荒れ、ニューヨーク州では氷のブロックが岸に押し寄せる「アイス津波」が観測された。
激しい勢いで打ち寄せる「アイス津波」
今週の日曜日、米東部では強風が吹き、ニューヨーク州東部にあるErie湖では氷の塊が砕け、流されたという。
そしてナイアガラ川の河口付近の町、バッファローでは、浮かんだ氷のブロックが激しい勢いで岸に打ち寄せ、積み上がる現象が起きたそうだ。
この現象は「アイス津波」とも呼ばれ、Niagara Parks Police Serviceはこの時の様子を撮影。その後、ネットに投稿し、地域の住民に注意して運転するよう呼びかけた。
@NiagParksPolice advising that @NiagaraParks Roads Department closing Niagara River Parkway near Mathers Arch. Strong winds blowing ice over the retaining wall from the lake. Drive with caution. Video courtesy @NiagRegPolice Insp. Garvey…. pic.twitter.com/RdXh5HYxfx
— Niagara Parks Police (@NiagParksPolice) February 24, 2019
約9mの高さの氷の壁ができる
この「アイス津波」は「アイスシャブ(Ice shove)」とも呼ばれ、強烈な風が氷の塊を流し、岸を越えて、道路に高い壁まで作ると言われている。
実際、バッファローにあるNiagara River Parkwayでは、岸に沿って30フィート(約9m)の高さの氷の壁ができたという。
このためErie湖東側の町、HamburgのHooverビーチ付近に住む人々には、自主避難の要請が出されたそうだ。
またYouTubeユーザーが撮影した映像にも、大きな氷の塊が激しい勢いで、次々と岸壁を越えていく恐ろしい姿が映っていた。
強風による被害も深刻
強風による被害も報告され、月曜日には数十万戸の家や会社に電気を送るケーブルも切断され、学校も閉鎖になったという。
また木や電柱もなぎ倒され、橋の上でトラクターがひっくり返るなど、深刻な被害も出ているそうだ。
Hooverビーチに50年近く住む人も「このような暴風はこれまでになく、氷が壁に向かって寄せるという経験もない」と語っている。(了)
※「アイス津波」については、NHK国際放送局 気象アンカー、気象予報士の「森さやか」さんの記事が詳しく解説している。こちらも参考にしていただきたい。
出典元:MailOnline:Fierce winds cause dangerous ‘ice tsunami’ to spill onto the shores of Lake Erie: Evacuations as 30 foot-high wall of ice moves inland(2/25)
出典元:WGRZ:Voluntary Evacuation for Hoover Beach Residents, Ice Mounds Onshore(2/24)