ウクライナに155mm榴弾砲が到着、ポーランドも戦車を供与
ウクライナ国防省は4月25日、アメリカや他の国から長距離砲を含む武器が到着したと明らかにした。
イギリスもさらなる武器支援を発表
ウクライナの国防大臣は、アメリカやフランスを含む複数の国から、NATOの155mm口径の大砲(榴弾砲)を受け取り始めていると明らかにした。
その上で国防大臣は、より長距離射程の武器がロシアとの戦いを「根本的に」変えるとの見方を示したという。
一方、イギリスもさらなるウクライナへの支援を発表。イギリスのベン・ウォレス国防大臣は、少量のストーマー装甲車(自走地対空ミサイル)を送ることを確認した。
また国防大臣は、次世代軽量対戦車兵器(NLAW)5361個、ジャベリン200個、スターストリーク対空ミサイル250台を提供する予定だと語り、ウクライナへの軍事支援全体が5億ポンド(約816億円)になる可能性があることを明らかにした。
ポーランドも戦車供与を認める
さらにウォレス国防大臣は、ポーランドにイギリスの戦車「チャレンジャー2」を配備すると約束。ポーランドがウクライナへT-72戦車を供与したため、アメリカ製の新型戦車が到着するまでの間、その「ギャップを埋める」と述べた。
ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相も4月25日、記者からの質問に対し、ポーランドがウクライナに戦車を送ったことを認めたという。
ただし何台送ったのかなど、詳細については明らかにせず、戦闘機の供与についても現時点では「そのような必要性も要求も、要請もない」と答えている。
ロシア兵の犠牲は1万5000人か
イギリスのベン・ウォレス国防大臣は25日、国会議員の質問に対し、ウクライナ侵攻以来、ロシア軍の犠牲者が約1万5000人に上っているとの見方を示した。
またロシア軍はこれまでに2000台以上の車両が破壊または捕獲されたという。この中には、少なくとも戦車530両、装甲兵員輸送車530両、歩兵戦闘車560両が含まれているそうだ。
さらにロシア軍は60機以上のヘリコプターと戦闘機を失ったと、ウォレス国防大臣は述べている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: about 15,000 Russian troops killed since start of invasion, says UK; US ‘wants to see Russia weakened’ – live(4/25)