ロシアが独自の宇宙ステーションのデザインを発表
先日、ロシアの宇宙機関「ロスコスモス」は独自に宇宙ステーションを開発すると宣言したが、さっそくその模型がお披露目された。
2028年までに建設予定
ウクライナへの侵攻に対する国際的な反発を受け、ロシア政府は国際宇宙ステーション(ISS)から「2024年以降」撤退すると発表した。
そしてNASAとISSに対する義務が完了したら、ロシアは軌道宇宙ステーション(ROSS)を建設し、打ち上げる予定とされている。
そして今回、15日にモスクワで開催された兵器の見本市「Army 2022」において、初めてその宇宙ステーションの模型が発表された。このステーションは、早ければ2028年までに建設される予定とされている。
ロシアは6つのモジュールを運用
ロシアの宇宙機関である「ロスコスモス」は現在、重量400トンのISSの17のモジュールのうち、メインエンジンを搭載するズベズダモジュールを含む6つのモジュールを運用しているという。
このためロシア製のモジュールはISSの重要な一部であり、ロシア抜きでISSが運用できるのか、懸念されている。
ロシアがISSを去った場合、アメリカは軌道修正を行うことができる宇宙船を持っているが、それほど簡単な話ではないようだ。
宇宙法を専門とするJoanne Gabrynowicz教授は、ニュースサイトQuartzに対し、ISSを管理する協定は、離脱しようとするパートナーが他のパートナーから同意を得ることが必要とされるという。
それでもロシアが「ISSから離れる」と言えば、法的・外交的措置につながる可能性があるそうだ。
そしてステーションの完全性を保つこと、持続可能性の問題は、残りのパートナーによって対処されなければならないと考えられている。(了)
出典元:METRO:Russia unveils a model of its proposed space station after shunning the ISS(8/15)