冷蔵庫に乗って11日間も海を漂流していたブラジル人の男性、無事救助される
非常に長い間、食料もなく海を漂流していたブラジル人の男性が、救助された。
船に水が溜まり、沈没
その男性とは、ロムアルド・マセド・ロドリゲスさん(44歳)だ。
彼は7月の末に、ブラジル北部アマパ州の町、オイアポケから、全長7mの木造船に乗り込み、出航したという。
その後、フランス領ギアナ沖のイレ・ラ・メール島で数日間、漁(または魚釣り)をする予定だったが、災難なことに船には水が溜まり、沈み始めてしまったそうだ。
泳げないロムアルドさんはパニックになり、船内にあった冷凍庫に入り込み、その後食料も水もなく、11日間漂流。しかし8月11日、南米のフランス領ギアナと国境を接するスリナム共和国の沖合で、別の船の乗組員に発見され、無事救助された。
O pescador Romualdo Macedo Rodrigues, de 44 anos, viveu um drama recente. Ele naufragou e ficou 11 dias à deriva no Oceano Atlântico boiando dentro de um freezer. Tudo terminou bem. Ele iria de Oiapoque para a Ilha dos Macacos, na Guiana Francesa. pic.twitter.com/alOcRhjxS6
— Amoreca Original (@alynekaiser) August 30, 2022
脱水症状、方向感覚の喪失、日射病
救助されたロムアルドさんが地元メディアに語ったところによれば、最も困ったのは、喉の渇きだったという。またサメに襲われるかと心配していたそうだ。
彼は船が沈んだ場所から、約280マイル(約450km)離れた地点で救助されたと考えられている。
結局、ロムアルドさんは漂流する間に、体重が10ポンド(約4.5kg)以上痩せたそうだ。また発見された当時、彼は脱水症状と方向感覚を失い、日射病にかかり、服は破れていたという。
さらに過度の熱と塩分、光のために視力に問題があったそうだが、ロムアルドさんは岸にたどり着くとすぐに応急処置を施され、現在は体も回復しているそうだ。
ただしその後、スリナム共和国の警察により、正しい書類を持っていないとして逮捕されてしまう。そして16日間拘留された後、ロムアルドさんは無事、ブラジル・パラ州の町、ベレンに帰ることができたという。(了)
出典元:METRO:Fisherman survives by floating in freezer for 11 days after boat began to sink in ocean(9/2)