エジプトの神殿から、2000個以上に及ぶミイラ化した羊の頭部を発見
エジプトにある大寺院から、考古学者により、数多くのミイラ化した羊の頭部と、宮殿建築が発見された。
羊以外にも犬やヤギ、牛のミイラも
それらが発見されたのは、首都・カイロから南へ435km離れた、Abydosにあるラムセス2世神殿とされている。
そこには2000個以上に及ぶ雄羊の頭部のミイラや、古王国時代の宮殿建築が発見されたという。
これらは主に第6王朝(約紀元前2000年)から1000年以上にわたるもので、一部には4300年以上前のものもあったそうだ。
またニューヨーク大学の考古学者は、古代の雄羊の頭のほかに、ミイラ化した犬、野生のヤギ、牛、鹿、ダチョウの一群を発見したと報告している。
第6王朝時代の建物も発見
エジプト観光・考古省によると、ミイラ化した羊は、ラムセス2世の死後約1000年を記念してこの地に残されたものと考えられているという。
また発掘調査の責任者であるSameh Iskandar博士は、Abydosにおいて雄羊が崇拝されている時期に、雄羊や他の動物が供物として使われたと考えられると、声明で述べている、
また考古学チームは、このような動物のミイラに加え、古王国・第6王朝時代の、厚さ約5メートルの壁を持つ「巨大な建物」も発見したそうだ。
しかも、この建物には、多数の彫像、樹木、革靴、衣服、パピルスなどが収められていたという。(了)
出典元:Sciencealert:Thousands of Mummified Ram Heads Revealed in Ancient Egyptian Temple(3/27)