ロシア軍機が誤って自国領土内を爆撃、爆発の瞬間映像
ロシア国防省は4月21日、自国の爆撃機がベルゴロド市で誤って武器を発射し、被害を出したと明らかにした。
ベルゴロド市上空で誤射
ロシア国営のタス通信によると、国防省は「Su-34戦闘爆撃機がベルゴロド市上空を飛行中、航空弾薬が誤って放出された」と発表したという。
ベルゴロド市当局も、4月20日の夜遅く、市内で大きな爆発があったことを報告。ベルゴロド州のVyacheslav Gladkov知事も、この爆発により3人が負傷したと明らかにした。
また非常事態を宣言したGladkov知事は、SNSにおいて、「大通りの一角に20メートルのクレーターができた。車4台とアパート4棟が被害を受けた。死者が出ていないのは幸いだ」と述べている。下が爆発の瞬間。
A video of the explosion of an air bomb in #Belgorod appeared. pic.twitter.com/xluEw7yhXk
— NEXTA (@nexta_tv) April 21, 2023
ウクライナ軍の攻撃と主張する人も
ベルゴロド州はウクライナと国境を接するロシア領内で、ベルゴロド市は州の中心都市となる。
この爆発のニュースが報じられた直後、ロシアの戦争推進論者であるアナリストのセルゲイ・マルコフ氏は、攻撃がウクライナ軍によるものだと主張。
なぜ、ウクライナ軍がベルゴロドの中心部を攻撃できたのか、と疑問を呈し、「ウクライナの特殊部隊は、ほとんどすべてのものを爆破することができると示している。我々の対応はもっと厳しくなければならない」と述べたという。
しかし今回、ロシア国防省は、この爆発が軍の不手際によるものであったことをすぐに認めた。
この迅速な対応は、ウクライナによるロシア領土内への攻撃の可能性が、ロシア政府にとって依然として微妙な問題であることを示している。
ただしロシア国防省は、まだ調査中であるとし、どのような兵器が使われたのか、は明らかにしていない。(了)
出典元:The Guardian:Russian plane accidentally strikes Russian city near Ukraine border leaving 20m crater(4/21)