インドで大規模な列車事故、200人以上が死亡、900人が負傷
インド東部のオディシャ州(オリッサ州)で2台の旅客列車が衝突し、数多くの人が犠牲になった。
死者数はさらに増える見込み
その事故が起きたのは6月2日。南東鉄道局によれば、旅客列車「Howrah Superfast Express」が脱線し、コルカタとチェンナイを結ぶ旅客列車「Coromandel Express」に衝突したという。
これにより現時点で、少なくとも207人が死亡、約900人が負傷したそうだ。
オディシャ州の首席秘書官であるPradeep Jena氏はツイートで、死者数はさらに増える見込みだと述べている。
#Odisha – Large number of casualties and injured in derailment and collision of Bengaluru-Howrah Superfast Express and Shalimar-Chennai Coromandel Express and freight train near Bahanaga Bazar railway station in #Balasore district, NDRF and ODRA responding (📹@OdishaWeather7) pic.twitter.com/ANPwF2B7UA
— CyclistAnons🚲 (@CyclistAnons) June 3, 2023
救急車やバスも配備
Jena首席秘書官の報道官によれば、州政府は事故現場から州都まで、政府および民間の大きな病院をすべて用意し、負傷者に対応できるようにしているという。
また現在、すでに75台の救急車を現場に急行させ、負傷した乗客や生存者を現場から運ぶために多くのバスも配備しているそうだ。
オディシャ州ソロ市の政府系病院の前には、数百人の若者が、被害に遭った人に献血するため、列をなしていたという。
この事故には、国家災害対応部隊、州政府チーム、空軍も出動して対応しているそうだ。
毎年、数百件の列車事故が発生
インドの鉄道では、安全性向上のための政府の努力にもかかわらず、毎年数百件の事故が発生しているという。
1995年8月には、デリー近郊で2台の列車が衝突し、358人が死亡するインド史上最悪の列車事故が発生した。
列車事故の多くは、人為的なミスや信号機の老朽化が原因とされている。インドでは1日1万4千本の列車で、1200万人以上の人々が移動しているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:At least 207 people killed and hundreds injured in train crash in eastern India(6/2)