19世紀以来、確認されていない珍しい蛾、イングランド中部で発見
イングランド中部で、19世紀以来確認されてこなかった珍しい蛾が発見された。
ピンク色の模様が特徴
その蛾とは、「Light crimson underwing」。これは「Catocala」という種に属し、羽の下の方にあるピンク色の模様が特徴とされている。
この蛾はイングランド南部のハンプシャーの町、ニューフォレストにある「オーク」の森などに生息しているが、中部ケンブリッジシャーでは19世紀以来、存在が確認されてこなかったという。
しかし先日、エイドリアン・マシューズさんがケンブリッジのチェスタートン地区で、ライトトラップを使い、この蛾を発見した。
近年、生息範囲を広げる
さらにこの蛾は、生息範囲を広げているようで、今年はウェスト・サセックスでも幼虫が記録されたそうだ。
また最近は、サリー、ロンドン、エセックス、ハートフォードシャー、ミドルセックス、サフォーク、ノーフォークでも確認されており、それらはヨーロッパ本土から渡ってきたと考えられている。
しかもこの蛾の成虫は、光と砂糖やワインなどに容易に引き寄せられるので、今後も記録される可能性が高いという。
今回発見された蛾は、ケンブリッジシャーで繁殖した可能性がある一方、南西からの風に乗って飛来した可能性もあるそうだ。(了)
出典元:BBC:Surprise as rare moth is found in a Chesterton garden(7/30)