Wikipedia/クロドクシボグモ

オーストリアのスーパーマーケットで、クロドクシボグモという毒グモが見つかり、買い物客全員が避難した。この毒グモに噛まれると死に至ることもあり、勃起状態が長時間続くのが特徴だそう。

バナナの箱の中に

クモが見つかったのは、オーストリア·ニーダーエスターライヒ州クレムス·アン·デア·ドナウ市にある「PENNY」というスーパーマーケット。スタッフがバナナの箱を開けたところ、大きさ10cmほどのクモがいたという。

クモの大きさや色などから、どうやら「banana spider／バナナ・スパイダー」や「Brazilian wandering spider/ブラジリアン・ワンダーリング・スパイダー」などと呼ばれるクロドクシボグモ（和名）だろうということになり、客が退去することとなった。

クロドクシボグモはバナナの木に居つくことが多く、たまに、輸入したバナナの中に隠れている場合があるそう。猛毒があり、噛まれると激痛や低体温、頻脈、数時間続く持続勃起症などを引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあるとされる。（Wikipediaによれば、現在は血清が作られているとのこと）

行方知れずのクモ

店のスタッフは消防に連絡したが、消防隊が到着した時には、問題のクモはどこかに逃げてしまっていたと報じられている。店は1週間ほど営業を中止し、徹底的な清掃・消毒をした後に再開するそうだ。

このクモの毒がもたらす勃起について、専門家はこう言っている。

「このクモに噛まれた時の主な症状は、痛みや不快感などで、勃起は副作用のようなものです。噛まれれば誰でもそうなります。我々専門家は、この毒を研究することで、勃起不全の治療薬を作れるのではないかと考えています」

ブラジル・ミナス・ジェライス連邦大学の研究者によれば、バイアグラより効果的な薬ができそうだとのこと。（了）

出典元：Independent:Supermarket evacuated after spider whose bite can cause painful erections or death spotted(8/12)
出典元：perth now:Erection-causing Brazilian Wandering spider shuts down Austrian supermarket(8/12)